写真=Getty Images
トラブルメーカーではあるがNBA屈指のオールラウンダー
フリーエージェントのランス・スティーブンソンがペリカンズとの契約に合意したと『The Vertical』が報じた。
スティーブンソンは、トリプル・ダブルを常に狙えるだけのNBA屈指のオールラウンダー。2012-13シーズンから2年間、ペイサーズの絶対的な存在として活躍したが、その一方でコート内外での身勝手な振る舞いが目立ち、チーム内の評価を下げた。
2014年のプレーオフ東カンファレンス決勝では、試合中にレブロン・ジェームズ(当時ヒート)の耳に息を吹きかけるという奇行を見せて話題となった。その後はホーネッツに移籍するも1年でお払い箱となり、昨シーズンはクリッパーズでの更生が期待されたが、シーズン中にグリズリーズへとトレードされた。
悪童という評価が付いて回っているものの、能力は折り紙つきの選手だけに、あとはヘッドコーチのアルビン・ジェントリーの指示に耳を傾け、チームメートと良好な関係を築けるかどうかだ。
当然ながら、チームに貢献できなければ獲得する意味はない。昨シーズンのペリカンズは、打ち急ぎなどを含め、シュートセレクションが悪かった印象を残した。それだけに、プレーメークにも優れるスティーブンソンの加入が問題解決に役立つかもしれない。
ともかく、左ヒザ手術からの完全復活が期待されるアンソニー・デイビスを中心にプレーオフ進出を目指すペリカンズは、チームに『劇薬』を投じることを決めたようだ。
話題となったレブロンの耳に息を吹きかける直前のシーン。その破天荒な発想をプレーに生かしてほしい。