30-14のビッグクォーターが勝敗を分ける結果に
信州ブレイブウォリアーズがホームにレバンガ北海道を迎えた一戦。信州は持ち味のディフェンス力と3ポイントシュートを多投するスタイルが噛み合い、第2クォーターを30-14と圧倒。後半は3ポイントシュートに当たりが来ず失速したが、外一辺倒にならずにインサイドのイニシアチブを生かして90-76で逃げ切った。
序盤は互いに高確率で3ポイントシュートを決め合う打ち合いに。ジョーダン・テイラーを起点とした北海道の合わせのプレーに苦しむも、ヤン・ジェミンが積極的に攻め、西山達哉もミドルシュートを沈めるなど、セカンドユニットが仕事をこなした信州がわずかに先行した。
そして、第2クォーターに大きく試合が動く。信州はアタック&パスアウトを繰り返し、3ポイントシュートを狙うスタイルがガッチリ噛み合う。栗原ルイスにアンソニー・マクヘンリーとリズム良く放つ3ポイントシュートが次々とリングに吸い込まれ、11本中6本(54.5%)と高確率で決まり一気に2桁のリードを奪った。
ハイスコアリングゲームは、アルバルク東京との2試合で平均96得点を奪った北海道の望む展開のはずだった。しかし、ディフェンスが機能しない悪い流れがオフェンスに伝わり、ニック・メイヨも徹底マークに苦んだことで得点が伸び悩んだ。また、残り5分36秒には、シュートファウルを獲得した山口颯斗が着地で足を負傷するアクシデントにも見舞われた。
こうして、3ポイントシュート攻勢が冴えた信州が30-14とビッグクォーターを作りだし、前半を17点リードで終えた。しかし、後半に入ると個の力を止められずに北海道にジワジワと点差を詰められていく。
ここまでゲームメークに徹していたテイラーが自らフィニッシュまで持っていくスコアラーモードに変身。そして、ショットクロックが少ない状況でボールを託されたジャワッド・ウィリアムズが3本の3ポイントシュートすべて決めきった。
第2クォーターとは真逆の展開となり、信州はディフェンスからリズムをつかめずに3ポイントシュートに当たりが来ない。小野龍猛のポストプレーやウェイン・マーシャルのインサイドアタックで落ち着きかけたが、失点が止まらずに突き放すことができなかった。
最終クォーター残り3分23秒、多嶋朝飛に3点プレーとなるバスケット・カウントを許し、5点差に迫られた信州。このまま飲み込まれてもおかしくなかったが、信州はここで外角頼みにならず、確実にインサイドを攻め立てたことで踏みとどまった。マーシャルがバスケット・カウントをお返しし、三ツ井利也がゴール下で合わせて突き放すと、メイヨやテイラーに人数をかけて守る粘りのディフェンスも復活。こうして、逆転を許さずにリードを保ち続けた信州が約3カ月ぶりの連勝を達成した。
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