アイザイア・トーマス

バックコート陣の補強に白羽の矢

ペリカンズはザイオン・ウィリアムソンとブランドン・イングラム、ロンゾ・ボールが負傷し、主力の欠場が続いている。さらに追い打ちをかけるように、マジック戦で右手親指を負傷したジョシュ・ハートが尺側側副靱帯の断裂により長期離脱することになった。

そして『ESPN』によれば、14人のロスターを確保し手薄になったバックコート陣を強化するため、ペリカンズがアイザイア・トーマスと10日間契約を結ぶという。

昨シーズン、ウィザーズで40試合に出場したトーマスは平均23.1分のプレータイムで12.2得点、3.7アシスト、3ポイントシュート成功率41.3%を記録。2020年2月4日のウォリアーズ戦を最後にクリッパーズへトレードされ、その後に解雇されていた。

今シーズンはNBAでプレーしていないが、チームUSAの一員として今年2月に行われたアメリカカップ予選に出場。約1年ぶりの実戦となったバハマ戦では19得点を挙げ、自身の技術が錆びついていないことを証明した。

小柄だがスピードとテクニック、勝負強さを併せ持つトーマスは、セルティックスに所属した2016-17シーズンには平均28.9得点を挙げて『ボストンの王』と呼ばれていた。その後、股関節のケガに苦しみキャリアは下降線を辿ったが、昨年の5月に股関節の手術を受け健康体を取り戻した。今回の10日間契約を機に、2度オールスターに選出されたトーマスがかつての輝きを放つかどうかに注目したい。