「僕らは自分たちの力をコートで証明しなきゃならない」
ネッツは今シーズン開幕直後にジェームズ・ハーデンを獲得し、カイリー・アービングとケビン・デュラントとの『ビッグ3』が完成し、さらに今月にはブレイク・グリフィンとラマーカス・オルドリッジの2人とも契約した。他のどのチームよりも充実したタレント集団となり、NBA優勝の本命と見られている。
トレードデッドラインより一足早くネッツに加わったグリフィンは、移籍後すでに3試合でプレーしている。3月26日には古巣ピストンズと対戦し、20分の出場で17得点を挙げて勝利に貢献している。
「過密日程でチーム練習が全くできていない。ウォークスルーでできる限りのことを学んで試合に臨んでいる。自分がやるべきこと、やるべきでないことを整理するのが今の僕にとって一番の課題だ。それでも試合ごとにコンディションは良くなっているし、チームともフィットしていると思う」とグリフィンは手応えを語る。
豪華な顔ぶれが揃って注目を集めるネッツだが、リーグの戦力均衡が崩れることを疑問視する声もある。グリフィンは「悪い意見も耳に入って来るよ。『おいおい、ネッツはフェアじゃねえぞ』ってね」と、批判があることを知りつつも、「ここ何年か『グリフィンは終わった』と言っていたのに、ネッツに来たら『フェアじゃない』って言われるのは、ちょっとおかしいよ」と笑う。
「みんな自分の意見を言うのは自由だけど、僕は信頼できる人の意見にしか価値を置かない。もし僕が君にアドバイスを求めないのであれば、その批判を受け入れることはないと思う。ただ、これは面白いと思っているんだ。ラマーカスのことがどう言われているか僕には分からないけど、僕に関してはネッツと契約した時点ですごく注目されている」
「開幕前にジェームズと僕、ラマーカスが移籍すると知っていたら、みんなネッツに賭けたと思う」とチームの戦力への自信を語るとともに、これで優勝は間違いなし、という『信頼していない人の意見』をグリフィンは一蹴する。
「僕らは自分たちの力をコートで証明しなきゃならない」と彼は言う。「これまでにもスター選手が集まって大きな話題になったチームはあった。レイカーズがドワイト・ハワードとスティーブ・ナッシュを獲得した時のことは覚えているよ。時には上手くいかないこともあるだろう。それでも偉大な存在になるために、やるべきことに集中するんだ」