レブロン「彼を獲得するのは不可能だと思っていた」
現地11月19日、レイカーズはホームでジャズと対戦。ダルトン・コネクトが新人のNBAタイ記録となる1試合9本の3ポイントシュート成功を含む37得点と大暴れし124-118で競り勝った。6連勝中のレイカーズはこの結果をもってシーズン10勝目に到達した。
レイカーズは第1クォーターで34-22と先行すると、その後も試合を優位に進め、第3クォーター終了時に22点の大量リードを奪う。しかし第4クォーターは、このクォーターだけで9得点4アシストを挙げたコリン・セクストンを軸としたジャズの猛攻を防ぎきれず、大量43失点。残り5分半で10点差にまで迫られた。だが、レイカーズはここからレブロン・ジェームズを軸にバランスの取れたオフェンスで加点し、悪い流れを断ち切り逃げ切った。
この試合のヒーローであるコネクトは、「リズムに乗っていた」と自身のプレーを振り返り、パスをくれた味方への感謝を強調する。「チームメートが僕を見つけてくれた。みんながいつも僕を探してくれ、僕がプレーしやすいようにしてくれた。僕はオープンになってシュートを打つだけだった」
前回の試合(現地16日のペリカンズ戦)の27得点に続く大暴れで、コネクトはすでにレイカーズで確固たる地位を確立しつつある。J.J.レディックヘッドコーチは、「彼は恐れを知らない。得点に限らず我々にとって本物の武器だ。彼はチームを活気づけてくれる武器だ」と大きな信頼を寄せる。
ちなみに、3ポイントシュートを決めた後に肩をすくめる彼の決めポーズは、八村塁との会話がきっかけで生まれたものだという。「ルイが『3ポイントのセレブレーションが必要』と僕に話しかけてくれた。何をしていいのかわからなかったから肩をすくめたんだ」
振り返れば昨シーズン、コネクトはテネシー大でNCAAの最強シューターとして大暴れし、ドラフトではトップ10以内で指名されると予想する声が大半だった。しかし、短大と大学で計5年間プレーした年齢面、身体能力が平均的である点を懸念されたのか、ドラフト本番では全体17位でレイカーズに指名されるまで残った。レイカーズにとって、これはとんでもない幸運だった。
レブロンは言う。「(コネクトの指名を見送った)16チームは大きな間違いを犯した。誰か彼のプレーを見た人はいたのかな。レイカーズは間違いを犯さなかった。彼のテネシー大でのプレーはたくさん見た。彼が僕たちの順位まで残っているのは不可能と思っていた。なんでそれが起きたのかわからないよ」
昨年のドラフトでもレイカーズは17位指名権を持っていたが、獲得したジェイレン・フッド・シフィーノはこれまでローテーションに絡めていない。一方、18位でヒートに加入したハイメ・ハケスJr.、19位でウォリアーズのブランディン・ポジェムスキーは即戦力として活躍。
ハケスJr.はUCLA、ポジェムスキーはサンタクララ大と、共にカリフォルニアの大学でプレーしていた選手だっただけに、レイカーズは「ドラフトで大きな選択ミスをした」と批判された。しかし、今年はこれ以上ない成功を収めることになりそうだ。