ペイサーズ戦で約1年ぶりの実戦復帰
サンダーからヒートにトレードされたトレバー・アリーザは、現地3月19日に本拠地アメリカン・エアラインズ・アリーナで行われたペイサーズ戦で移籍後初めてコートに立った。
アリーザにとって、この試合は昨年の3月10日以来となる実戦だった。昨シーズンはトレイルブレイザーズに所属した彼は、新型コロナウイルスの感染拡大でレギュラーシーズンが中断されてからプレーせず、昨夏にオーランドのディズニーリゾートで再開された『バブル』シーズンのシーディングゲーム(順位決定戦)も個人的な事情を理由に参加を見送った。
昨年のオフの間にロケッツ、ピストンズ、サンダーに続けてトレードされたものの、アリーザは2020-21シーズン開幕からヒートにトレードされるまで1試合も出場していない。マイアミ出身のアリーザは以前から地元でのプレーを希望しており、入団会見では「ずっとこの球団でプレーしたかった。いつか所属してみたいと思っていたんだ。家族もいるし、うれしいよ」と語った。
コートを離れていた期間については「休養にあてられたし、バスケだけではなくて人生について考えることができた。いろいろとリセットできたよ。自分が情熱を注げる競技に向き合うために、気持ちを切り替えられた」とコメントしている。
また、彼はハードワークが信条のチームカルチャーにフィットすると考え「自分の性格に合う。自分はハードワーカーで表裏がない。遠回しな言い方もしない。ヒートはそういうチームだと思っている」と語った。それでも、プレーについては「不安がないと言えば嘘になる。準備はしてきた。でも、どうなるかはやってみないと分からない」と本音を漏らした。
そして、約1年ぶりの実戦となったペイサーズ戦では、6分10秒のプレータイムで2アシストを記録。第1クォーター残り1分50秒にケリー・オリニクと交代で出場したアリーザは、スモールボールラインナップ時のパワーフォワードとして起用された。35歳のアリーザは、今後も同様の形で出場機会を得る可能性が高い。試合勘さえ取り戻せれば、堅いディフェンス、そして3ポイントシュートでヒートに貢献できるはずだ。