U-17ワールドカップを戦う女子日本代表が強豪スペイン相手に善戦も、最後は力負け

2018/07/29
日本代表
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U-17女子日本代表

文=鈴木健一郎 写真=FIBA.com

スペインのボールムーブを止め、攻守に奮闘

ミンスク(ベラルーシ)で行われているU-17ワールドカップ、準々決勝のハンガリー戦に敗れた日本代表は5位-8位決定戦に回ることに。相手のスペインは準々決勝でアメリカに大敗したが、A代表では世界ランキング2位の強豪。日本にとっては格好の力試しの場となった。

立ち上がりからスペインの技巧に苦しみながらも、インサイドでの果敢なヘルプディフェンスから、アウトサイドにパスをさばかれても素早い寄せで対応。ディフェンスリバウンドから攻めに転じる切り替えの速さはA代表譲りで、第1クォーターから点の取り合いを演じた。

前半を32-35と1ポゼッション差で乗り切ると、ペイントアタックの積極性が増してフリースローを取れるようになった後半早々に逆転。激しいディフェンスでスペインのボールハンドリングを狂わせて24秒バイオレーションを奪うなど、スペインのボールムーブを停滞させて第3クォーターを25-13と圧倒した。

しかし、57-48とリードして迎えた最終クォーターに日本は踏ん張りきれない。スペインのガード、エステル・プイロスの多彩なアタックに翻弄され3本連続でシュートを決められ、開始から2分20秒で0-8のランを浴びて57-56と1点差に。マヤ・ソフィア・マッカーサーがゴール下での鋭いステップでバスケット・カウントをもぎ取ってランこそ止め、速攻が出て65-59と突き放してスペインにタイムアウトを取らせたが、その後のラスト4分で3-10と失速してしまう。

U-17女子日本代表

消耗戦の終盤、高さと強さの不利を覆せず

世界を相手にするとサイズの面でどうしても劣る日本代表はハードワークとスピードで勝負せざるを得ない。連戦が続く国際大会の終盤戦、日本のスタイルを40分間続けるのは簡単ではない。日本だけでなくスペインもギリギリの戦いを強いられていたが、最後にモノを言ったのは高さと強さだった。

ラスト40秒、スペインは199cmと194cmのセンター2人でインサイドを強引に攻める。プレッシャーを掛けてシュートは落とさせたが、セカンドチャンスポイントを奪われ、さらにファウルを犯してしまう痛恨のバスケット・カウント。土壇場で68-69と逆転され、このまま試合終了となった。

オフェンスリバウンドの数は16-18で大差ないが、そこからの得点となるセカンドチャンスポイントでは8-24と大差が付いた。ファストブレイクからの得点では16-4と圧倒したが、それ以上の差を付けられたことになる。スペインの2点シュートの確率は39%に抑え、日本のディフェンスは奮闘した。それだけにオフェンスリバウンドを得点につなげられたことが痛い。

オフェンスでは中外とも確率良く決めてゲームハイの17得点を挙げた林未紗を筆頭に5人が2桁得点を記録。インサイドへの果敢なアタック、そこからの変化と多彩な攻めを見せたが、勝負どころや苦しい局面でボールを託すことのできるエースの不在は、今後の課題となる。

日本は今日、7位-8位決定戦でラトビアと対戦する。

U-17ワールドカップ 女子日本代表メンバー

4 鈴木侑(SF / 浜松開誠館高校)
5 マヤ ソフィア・マッカーサー(C / ダナ・ヒルズ高)
6 野口さくら(PF / 安城学園高校)
7 林未紗(SF / 福井県立足羽高校)
8 高橋未来(PG / 京都精華学園高校)
9 藤田和(PG / 岐阜女子高校)
10 山口里奈(SG / 開志国際高校)
11 中道玲夏(C / 石川県立津幡高校)
12 山口奈々花(SF / 鵬学園高校)
13 森岡奈菜未(PF / 大阪薫英女学院高校)
14 三浦舞華(SG / 精華女子高校)
15 平下愛佳(PF / 桜花学園高校)
[ヘッドコーチ]萩原美樹子