岡本「後悔しないような試合に」、髙田「強い気持ちを持って挑みたい」
Wリーグのプレーオフはベスト4が出揃い、3月14日から代々木第二体育館でセミファイナルが行われる。セミファイナルはレギュラーシーズン東西各1位とクォーターファイナルの勝者2チームによる2戦先勝方式で、GAME2はENEOSサンフラワーズとデンソーアイリスが対戦する。
デンソーは今シーズンから現セルビア女子代表ヘッドコーチのマリーナ・マルコビッチが指揮を執り、日本代表の髙田真希、本川紗奈生、赤穂さくらを擁するチーム。西地区2位でプレーオフに進出し、クォーターファイナルでは三菱電機コアラーズを66-54で下して駒を進めた。キャプテンの稲井桃子は「ベンチメンバーが良い仕事をしてくれて、チームでつかみ取った勝利でした」と言う。
セミファイナルの対戦相手は、リーグ11連覇中の『女王』ENEOSだ。キャリアを通して何度も対戦している髙田は「個人の能力はもちろん、技術面も含め高い選手が揃っていますが、それよりも気持ちの強さがENEOSの一番強いところだと思うので、それ以上に自分たちも強い気持ちを持って挑みたいです」と語る。
デンソーは12月に行われた皇后杯の準決勝でもENEOSと対戦したが、62-78で敗れている。それでも今回は一発勝負ではなく、2戦先勝方式だ。髙田は「1戦目が大事になってくるので、入りを全員で集中して戦いたいです」と意気込みを語った。
一方のENEOSは、シーズン途中で大黒柱の渡嘉敷来夢やビッグマンの梅沢カディシャ樹奈をケガで欠きながらもレギュラーシーズン15勝1敗と、盤石の強さでプレーオフに進出した。
宮崎早織は「渡嘉敷選手と梅沢選手がいない分、リバウンドは弱くなると思います」と言うが、そこにとらわれずポジティブな面を強調した。「スピードがある選手が多いので、そこを生かして頑張りたいです。交代で出てくる選手は若い子が多いので、チーム全員で同じことを試合でできるように集中して40分間戦いたいです」
キャプテンの岡本彩也花は、皇后杯での戦いを振り返りつつ、試合のカギとなる部分をこのように語った。「ディフェンスのプレッシャーが特に私や宮澤(夕貴)にすごくて、オフェンスのリズムが崩れて苦しい展開になりました。プレーオフではそこで自分たちがコントロールして速い展開に持っていきたいです。デンソーは髙田選手を中心に攻めてくるので、ENEOSとしてはそこを気持ち良くプレーさせないようにしたいです」
岡本も「チームとしては高さはありませんが、速攻で繋げるENEOSのバスケットをしていきたい」と言い、セミファイナルへの意気込みを続けた。「勝ちにいくのはもちろんですが、自分たちのやるべきことをしっかりやって、後悔しないような試合にしたいです。40分間、最初から最後までENEOSのプレーをコート上で表現していきたいです」
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