カイリーとデュラント、ハーデンの『ビッグ3』に合流
ピストンズとの契約バイアウトに合意してフリーエージェントとなったブレイク・グリフィンが、新たにネッツとの契約を結んだことを彼の代理人が『ESPN』に明かしている。球団から正式は発表はまだないが、ベテラン最低保証額で今シーズン終了までの契約を結んだと見られる。
間もなく32歳を迎えるグリフィンは、2017年にピストンズにトレードされてから故障が相次ぎ、かつてのパワフルなプレーは影を潜めている。過去3シーズンでプレーオフ進出は一度だけ。その2018-19シーズンのプレーオフにしても、1回戦の途中で膝の痛みが限界に達し、最後まで戦うことはできなかった。ピストンズは年々成績を落とし、プレーオフ進出が現実的ではない立場に。こうして両者は別々の道へと進むことになった。
今のグリフィンが優勝争いをするチームでどれだけのパフォーマンスを見せられるか、彼のコンディションは未知数な部分が多い。特に終盤の勝負どころやプレーオフといったギリギリの戦いの中で、限界に近い、あるいはそれを上回るようなプレーがどれだけできるのか。そういう点でグリフィンとの契約は一つの賭けだが、ベテラン最低保証額で獲得できるとなればどのチームも躊躇せず契約を決めるはずだ。
収入自体はピストンズとのバイアウトで保証されている。今のグリフィンが求めるのはNBAの優勝リングであり、勝たなければいけないプレッシャーの中で結果を出すことで自身の再評価を勝ち取ることだ。
ネッツからすれば、すでにカイリー・アービング、ケビン・デュラント、ジェームズ・ハーデンの『ビッグ3』を擁しながら、6回のオールスター選出を誇るグリフィンを獲得できるのだから、願ってもない補強となる。ハーデン獲得の際にジャレッド・アレンを放出したため、インサイドではディアンドレ・ジョーダンが孤軍奮闘。そのディアンドレと再び一緒にプレーするグリフィンは、フロントコートの層の厚みを増し、攻撃のバリエーションを増やすことでネッツに大きく貢献すると期待される。