「チームメートが信じられない仕事をしてくれた」
マジックのホームに乗り込んだラプターズはフレッド・バンブリートが3ポイントシュートを14本中11本を成功させ、キャリアハイとなる54得点を挙げた活躍が光り、マジックに連勝した。
セカンドユニットに定着した渡邊雄太は第1クォーター残り1分44秒にコートに送り出され、クォーターをまたいで起用された。高度なディフェンスルールを理解し、いつも通り守備範囲の広さを生かしたディフェンスを見せた。だが、ローテーションの末、渡邊がマークを担当することが多かった2年目のチュマ・オキキに連続で3ポイントシュートを許すなど、大きなインパクトを残すには至らなかった。
前半を64-60とリードして折り返したラプターズだったが、後半開始早々に逆転を許すなど試合は拮抗していた。それでも、絶好調のバンブリードを中心としたオフェンスが機能し、ラプターズが完全に主導権を握る。この試合のバンブリードはアンストッパブルな状態で、正確な3ポイントシュートと切れ味鋭いドライブで得点を量産した。トランジションも機能し、22-5のランで一気に突き放した。
この流れに乗った渡邊も左コーナーからドライブで切り込み、豪快なダンクを披露。14点をリードして最終クォーターを迎えた。渡邊は第4クォーターもそのまま出場し、開始1分半には右コーナーからドライブで再びダンクを決めたが、これがラインクロスの判定となりノーカウントとなってしまう。その後、フリーの3ポイントシュートを決められず交代となり、11分の出場で2得点1リバウンドという結果に終わった。
試合は第3クォーターで得た2桁のリードを守り切り、123-108でラプターズが勝利した。フランチャイズ記録を更新する54得点を記録したバンブリードはチームメートへのおかげと語った。「今シーズンは今まで以上にたくさんのオープンショットを外してきたけど、時間が解決すると思っていた。時々ゾーンに入ることもあるし、今夜はそうなった。チームメートが信じられない仕事をしてくれたよ。僕を見つけ、スクリーンをかけてくれて、僕の得意なスポットにボールをくれた。彼らのそうした助けがたくさんあって、僕はただキャッチ&シュートをしただけさ」
連勝のラプターズは東カンファレンス9位に浮上し、8位のホーネッツを1ゲーム差で追っている。スタートダッシュに失敗したが、東の強豪としての姿を取り戻しつつある。