富山グラウジーズのファウルトラブルから勝機を見いだしたアルバルク東京が接戦を制し、1勝1敗の痛み分けに

富山グラウジーズのファウルトラブルから勝機を見いだしたアルバルク東京が接戦を制し、1勝1敗の痛み分けに

2021/02/01 07:30
アルバルク東京

第3クォーターは両チームともに日本人選手がオフェンスを牽引

1月31日、アルバルク東京がホームで富山グラウジーズと対戦。終盤までもつれる接戦となったが、ファウルトラブルが明暗を分けA東京が90-86で制し、前日に敗れたリベンジを果たした。

第1クォーター、富山が宇都直輝のドライブ、ジョシュア・スミスのインサイドアタックで先行するが、A東京もアレックス・カークがオープンの外角シュートを確実に決め互角の出だしとなる。第2クォーターにA東京はザック・バランスキーの連続3ポイントシュートに加え、富山がテクニカルベンチファウル、テクニカルコーチファウルを続けて喫したことにも助けられリードを8点にまで広げる。だが、宇都のスピードに乗ったドライブ、スミスのゴール下からの得点を許してしまい、A東京は2点差まで詰められて試合を折り返す。

第3クォーターに入ると前半とは変わり、両チームとも日本人選手がオフェンスを牽引する。A東京は小島元基、安藤誓哉がそれぞれ6得点を挙げ、日本人で20得点をマークすると富山は前田悟、岡田侑大が躍動する。前田はこのクォーターだけで3ポイントシュート2本を含む11得点を挙げ、ジュリアン・マブンガの欠場でフル稼働しているスミス、リチャード・ソロモンの負担を減らす。さらに岡田も持ち味であるアグレッシブな攻めで続くと終了直前に3ポイントシュート成功を成功させ、64-61と富山が逆転する。

第4クォーターも緊迫の展開は続くが、その中でも富山はジョシュア・スミスがゴール下を支配。4つのオフェンスリバウンドが示すようにセカンドチャンスから得点を重ねる。一方、A東京も田中大貴が得点、アシストと攻撃の起点になり、カーク、デション・トーマスのインサイドで得点を挙げていく。しかし、カークの5本中1本成功のみなど、このクォーターでのフリースローが12本中6本成功のみと詰めが甘く、わずかだが富山にリードを許したまま時計は進んでいく。

だが、ここでソロモンのファウルトラブルが勝敗の大きな別れ目となる。第3クォーター終了時点ではファウル1つだったが、第4クォーターに入るとカークとの肉弾戦の中でファウルが増えてしまう。そしてA東京はこの綻びを逃さない。残り2分40秒、カークのバスケット・カウントでソロモンのファウルが4つ目になると、1分38秒にはトーマスがソロモンからバスケット・カウントを奪ってファウルアウトに。さらにトーマスはこの結果、マッチアップの相手が橋本晃佑となったアドバンテージを生かし残り約1分から連続得点を挙げ、A東京が粘る富山を振り切った。

アルバルク東京

浜口炎ヘッドコーチ「テクニカルを2つ取られたことが大きかった」

試合後、A東京の指揮官ルカ・パヴィチェヴィッチは「試合のキーポイントは昨日と変わらずインサイドをいかに抑えるのか、ディフェンスでしっかりゲームコントロールできるかでした」と語る。

その意味で言うと、相手に15本のオフェンスリバウンドを取られ、セカンドチャンスから23点を与えたのは反省すべき点だ。しかし「昨日以上にタフにプレーすることを意識しました。オフェンスリバウンドを取られてしまってもすぐに次のプレーに切り替える。タフに40分間プレーすることが大事だと思っていました」と指揮官が振り返るように、苦しい展開でも集中力を切らさずに戦い抜いたことが勝利に繋がった。

また、パヴィチェヴィッチは「私たちはビューティフルなチームではない」とまだまだチームの完成度に満足していないが、開幕当初と比較して成長に手応えを得ている。「(12月19日、20日)宇都宮に連敗した時はどん底の状態でした。そこから立て直して、ここ10試合は天皇杯も含めて8勝2敗です。この8割の勝率は自信になりますし、ここからステップアップしていきたいです」

一方、富山の浜口炎ヘッドコーチは、「もう少しレフェリーに対応したいと思います。テクニカルを2つ取られたことが大きかったです」と振り返る。そして、自身が取られたテクニカルファウルについて、こう問題提起をする。

「僕ではないですけど、ウチのベンチがテクニカルを取られました。その後、ベースラインのジャッジに対して僕が文句を言ったのではなく、(ベンチエリアの)ラインを一歩出たからとテクニカルを取られました。だったらルカはどれくらいベンチから出ているのかという問題です。メディアさんも記事で良いことを書くだけでなく、リーグが良くなるようにそういう部分も書くべきだと思います。選手同士がせっかく良いゲームをやっているのにレフェリーがゲームを壊すようなことをするのは、すごくもったいないです。お客さんもコロナの時期にお金を払って来ているのにせっかくのゲームが台無しになるのはもったいない。そういう意味では選手がすごくかわいそうなゲームだったと思います」

1勝1敗で終わったことでA東京は水曜ゲームでリーグ首位の宇都宮に快勝した良い流れをキープできた。一方、富山は大黒柱ジュリアン・マブンガを欠く中、2連勝まであと少しの戦いをできたのは収穫だ。結果としてともに2月のさらなるステップアップが期待できる今回の対決となった。

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