渡邊雄太

安定したディフェンスで逆転のきっかけに

渡邊雄太がラプターズvsホーネッツの一戦で勝利に貢献する活躍を見せた。

第1クォーター残り1分31秒、5点ビハインドの場面で出番が回ってきた渡邊はコートに身体を投げ出し、相手がファンブルしたボールを奪う。さらに、カイル・ラウリーにマークが寄った瞬間を見逃さず、迷わず3ポイントシュートを放ち、これを沈めた。

第2クォーターに入っても、渡邊のディフェンス力が光る。長い腕を生かし、ビスマック・ビヨンボのシュートをブロック。しっかりシュートコンテストに行き、相手のシュートを落とさせた。また、クローズアウトシチュエーションでも安易にシュートブロックに跳ばず、駆け引きをしてドライブを許さない。コースにしっかり入り、パスを選択させるなど、鉄壁の守備を見せた。

クリス・ブーシェイが内外から得点を重ね、渡邊も守備で存在感を発揮するなど、セカンドユニットが奮闘したラプターズが71-62で前半を折り返した。その後終盤に3点差まで迫られたが、優位を保ち続けたラプターズがそのまま逃げ切り、111-108で勝利した。

渡邊は15分の出場で3得点4リバウンド1スティール1ブロックを記録。出場時の得失点差を表す数値でラウリーに次ぐ+8を記録したように、勝利に大きく貢献した。特にディフェンス面で信頼を勝ち取っている渡邊だが、得点面での活躍も見たいところ。しっかりポジションを取りパスを要求するも、なかなかボールが供給されないのが現状だ。スペースを意識し、オフボールの動きでバランスが取れることは渡邊の長所だが、今以上にオフェンスに絡むことができれば、プレータイムはもっと延びるはずだ。