ジェームズ・ハーデン

ハーデンがロケッツへの不満をぶちまけ、移籍が成立

ロケッツにトレードを要求していたジェームズ・ハーデンの移籍先がついに決まった。『The Athletic』が4チーム間の超大型トレードが成立したことを報じている。

ハーデンはネッツに移籍するが、ペイサーズとキャバリアーズもこれに絡む。ネッツからはキャリス・ルバートがペイサーズへ、ジャレット・アレンとトーリアン・プリンスがキャブズへと移る。ロケッツはビクター・オラディポ、ダンテ・エクサム、ロディオンズ・クールッツ、そしてネッツが持っていた1巡目指名権3つを含む大量のドラフト指名権を得る。

ハーデンはロケッツで9シーズン目を迎えており、ここでNBAを代表するスコアラーへと成長。3度のNBA得点王、そして2018年にはMVPとなった。しかし、昨シーズン終了後に、自分中心のチーム作りを推し進めてきたGMとヘッドコーチが相次いで退団したのを機に、ロケッツにトレードを要求。チームへの合流が遅れる間にパーティーに参加、新型コロナウイルス感染予防のための安全衛生プロトコルに反していたとして罰金と隔離を科されてもいる。その後に8試合に出場、平均24.8得点と結果は出していたが、現地1月12日のレイカーズ戦に敗れた後、チームへの不満を再びぶちまけていた。

ロケッツは開幕前にラッセル・ウェストブルックもトレードで放出しており、オラディポの契約も今シーズン限り。これで完全に再建へと舵を切ることになる。開幕前にはまともな見返りが得られずに成立しなかったハーデンのトレードを、このタイミングでこの内容でまとめたのはラファエル・ストーン新GMの大手柄と言っていいだろう。

そしてネッツでは、ケビン・デュラント、カイリー・アービング、ハーデンという驚異の『ビッグ3』が誕生した。それでも強すぎる個性をチームとしてどうまとめるか、ヘッドコーチのスティーブ・ナッシュにとっては決して簡単ではない問題だ。しかもアービングとハーデンは自分勝手な振る舞いでトラブルメーカーとなっている。ルバートやアレンといった主力選手を手放していることもあり、ここから新たなチームをどう作り上げていくか、しばらくはネッツが注目の的となる。