パトリック・ウィリアムズ

「今日は簡単にはプレーをさせてもらえないと分かっていた」

現地1月8日に行われたレイカーズvsブルズの一戦。レイカーズはアンソニー・デイビスが負傷のため欠場していたものの、28得点7リバウンド7アシストのレブロン・ジェームズの活躍もあって、117-115で勝利した。

そのレブロンとマッチアップしていたのが、ブルズのルーキー、パトリック・ウィリアムズだ。2020年のドラフト全体4位でブルズから指名され、今シーズンは開幕からの10試合すべてで先発出場を果たすと、平均25.5分のプレータイムで、9.6得点、3.6リバウンドを記録。バスケットIQが高く、ディフェンスに定評がある選手だ。

この試合でのウィリアムズは、34分間の出場で6得点8リバウンド4スティールを記録。オフェンス面ではあまり力を発揮できなかったが、スティールを含めディフェンスでの貢献度は高かった。それでもウィリアムズは「もっと上手くできたはずだ。序盤でレブロンにイージープレーを与えてしまって、それが彼をよりアグレッシブにさせた」と自身のパフォーマンスに満足していない。

しかし、ウィリアムズからマークを受けていたレブロンは試合後に、「彼は並外れた才能を持った選手だよ」とウィリアムズを称えた。「彼はカワイ(レナード)のような長い腕を持っていて、コートに立ってすぐにそれに気が付いた。だから今日は簡単にはプレーをさせてもらえないと分かっていたよ」

「試合中も、彼の成長への意欲がすごく伝わってきた。彼は試合中はあまり言葉を発していなかったし、コート上では自らしゃべるタイプではないようだね。それでもゲームプランをしっかりと遂行してチームに貢献していた。彼はこれからもどんどん良くなっていくと思う。彼のプレーはもちろんだけど、まずはカワイのような長い腕に注目してほしい」

コートに立った瞬間にレブロンに対して『簡単にはプレーできない』と感じさせられる選手は、そう多くはないだろう。レブロンが語ったように、ウィリアムズがこれからどんな選手に成長していくのか注目だ。