サイラスコーチ「この状況でよくやってくれたと思う」
トレードを希望しているとされるロケッツのジェームズ・ハーデンがシーズン初戦のトレイルブレイザーズ戦に出場し、44得点を挙げる見事な活躍を見せた。試合は、新型コロナ陽性者と濃厚接触者の選手6人が欠場したロケッツがオーバータイムの末に126-128で敗れた。
ハーデンは43分間の出場で44得点、17アシストと戦力不足のチームを牽引。ハーデン個人のパフォーマンスはほぼ完璧だったが、唯一もったいなかったのは4つのターンオーバーだった。そのうちの1つは試合終了間際のポゼッションで昨年までチームメートだったロバート・コビントンにパスをスティールされたものだった。
ハーデンはこの試合での自身のパフォーマンスに及第点をつけた。「まずまずだった。ターンオーバーが多すぎた以外は、40分以上プレーしたのは初めてだったし、コンディションも良くなっていると感じた。出来は悪くなかったよ。相手に簡単にリードを与えてしまったと思う」
この試合でロケッツのロスターには選手が9人しかいなかった。新加入のジョン・ウォール、エリック・ゴードン、デマーカス・カズンズ、ベン・マクレモアは検疫中でチームに帯同できなかった。指揮官のスティーブン・サイラスは苦しいチーム事情の中よく戦ったとコメントした。「チームの戦いぶりを誇りに思う。もちろん修正点はいくつかあるが、全体的には、この状況でよくやってくれたと思う」
ハーデンはスコアラーとしてだけでなくパサーとしても圧倒的な存在感を示した。特に新加入のクリスチャン・ウッドとは息のあったコンビネーションを見せていた。ハーデンから7アシストを受けたウッドは31得点、13リバウンドとロケッツの一員として上々のデビューを飾った。
ハーデンはチームの今後について「チャンスはある。チームの歯車がなるべく早く噛み合うようにしなきゃいけない。西カンファレンスは強豪揃いだから休んでる暇はない。毎試合しっかり準備することが大事だ」と語った。