世界トップレベルの実力を持つ『個性派』が来日
ワシントン大学で人気選手として知名度を上げ、2017年のWNBAドラフト全体21位で指名されたシャンテル・オサホーが、この夏に日本の3×3に参戦することが発表された。
オサホーは7月22日から8月6日まで日本に滞在する予定で、3人制プロバスケットボールチーム『TOKYO DIME』の一員として参戦する。
人懐こい笑顔で人気のオサホーは、188cm112kgという恵まれた体格を持ち、ワシントン大学4年生のシーズンでは平均15.8得点、15.3リバウンドを記録した。同シーズンにはWBCAオールアメリカン、APオールアメリカン・セカンドチームに選出された他、1シーズンでの『Pac-12』年間リバウンド記録に並ぶ519リバウンドを記録。大学時代に記録した1253リバウンドは、ワシントン大学歴代1位の数字だ。
そうなるとゴリゴリのインサイドプレーヤーの印象だが、実際のところオサホーの代名詞と言うべきスキルはアウトサイドからのシュート。3ポイントシュートラインの手前でパスを受けると、その場で跳躍せず前腕と手首を使い、ノーモーションでボールをリリースする特徴的なシュートフォームの持ち主だ。
『ESPN Sports Science』によれば、オサホーがボールをリリースするまでのスピードはわずか0.4秒で、ステフィン・カリーのリリース速度と一緒だという。また3ポイントシュートの成功率も高く、大学での4年間で平均35.6%という成功率を残した。
2017年のWNBAドラフトでシカゴ・スカイから指名されたオサホーは、その後ミネソタ・リンクスに交渉権がトレードされた。WNBAではプレシーズンに1試合のみ出場。2017年5月5日に行われたアトランタ・ドリーム戦で6リバウンド(ゲームハイ)5アシストを記録し、113-67での勝利に貢献したものの、故障によりチームを離れることになった。
現在オサホーは、ドレーク大学の大学院に通いながら同大の女子バスケットボール部のコーチを務めている。世界トップレベルの実力、さらには個性派のオサホーは、注目度が増すこの夏の3×3をさらに楽しくしてくれそうだ。