フリーになる機会が少なく、放ったシュートは5本のみ
NBAサマーリーグも後半戦、予選リーグを終えて決勝トーナメントを迎えた。渡邊雄太が所属するネッツは5位シードのロケッツと対戦。予選リーグの3試合で攻守に安定した働きを見せた渡邊は初めて先発に名を連ねた。
予選リーグ3連敗のネッツはここでもロケッツに勝てず、102-109で敗戦。それでも渡邊はチーム最長の26分間コートに立ち、4得点7リバウンド1スティールの数字を残している。4本の3ポイントシュートを含む14得点を挙げた9日のティンバーウルブズ戦に比べてスタッツは落ちたが、これはロケッツがオーバーヘルプに行くことなく渡邊を自由にしなかったから。アウトサイドでパスを待つ渡邊のマークが外れなかったためにボールタッチの機会が少なく、放ったシュートはわずか5本、3ポイントシュートは2本しか打たせてもらえなかった。
もっとも、これは渡邊が相手の選手を常に1人引き寄せて、他の選手にコートを広く使わせたことも意味する。80点、76点、69点と得点の伸びなかったネッツは、昨年のドラフト22位指名を受けて昨シーズン31試合に先発したセンター、ジャレット・アレンを中心に102得点を記録。アレンが13得点11リバウンドを記録し、チームはロケッツ相手に打ち合いを演じている。
渡邊としては3ポイントシュートを打つ機会はほとんどなかったものの、ミスマッチを作らせないディフェンスではきっちりと貢献。目立つアピールの機会はなかったが、安定感は見せたと言える。
サマーリーグではチームの勝敗はあまり問われないが、それでも勝つに越したことはなく、4試合で未勝利は残念な結果と言わざるを得ない。トーナメント初戦で敗れたネッツは、日本時間土曜早朝にサマーリーグ最後の試合を戦うことになる。
Final from Vegas.
Nets 102 | Rockets 109 pic.twitter.com/Vsan0vyIRz
— Brooklyn Nets (@BrooklynNets) 2018年7月11日