ディフェンスの強度で上回り要所を締めた川崎ブレイブサンダース、好調の富山グラウジーズを退け10勝に到達

ディフェンスの強度で上回り要所を締めた川崎ブレイブサンダース、好調の富山グラウジーズを退け10勝に到達

2020/11/15
川崎ブレイブサンダース

ディフェンスからリズムをつかんだ川崎が圧倒

川崎ブレイブサンダースがホームに富山グラウジーズを迎えた一戦。ディフェンスの強度で上回り、バリエーション豊富なオフェンスで試合を優位に進めた川崎が84-78で勝利し、戦績を10勝4敗とした。

互いに平均得点が80を超えるオフェンス力が魅力のチーム同士、序盤は点の取り合いとなったが、第2クォーターに入るとディフェンスの強度で上回る川崎が主導権を握った。

ボールマンへのプレッシャーを高めて簡単にオフェンスをエントリーさせず、粘り強いディフェンスによりこのクォーターだけで2度の24秒バイオレーションを誘発した。さらに増田啓介がスティールからの速攻を成功させ、この試合がデビュー戦となったマット・ボンズのブロックショットから藤井祐眞が3ポイントシュートを沈めるなど、トランジションオフェンスも機能しリードした。

後半に入っても川崎の流れは変わらない。ニック・ファジーカスが、個で打開するのではなく連携の中から得点を量産。結果的に4本の3ポイントシュートを含むゲームハイの25得点を挙げるなど、内外から得点を重ねた。また辻直人はピック&ロールからドライブで富山ディフェンスを崩し、目線のフェイクで相手を惑わせ好アシストを連発。第3クォーター残り4分、辻の3ポイントシュートが決まり、61-42とこの試合で最大となる19点のリードを奪った。

川崎の楽勝ムードかと思われたが、佐藤賢次ヘッドコーチが「チームとしてやるべきことを遂行し切れていなかった時間帯は良くなかった」と試合後に振り返ったように、ここから富山の反撃が始まった。

川崎ブレイブサンダース

4点差に迫られるも辻の活躍で逃げ切り

前半は5得点に抑えていたジョシュア・スミスに6本のオフェンスリバウンドを許し、セカンドチャンスポイントを何度も奪われた。さらに橋本晃佑、岡田侑大と脇を固める選手が3ポイントシュートを沈めるなど、ジワジワと点差を縮められた。そして、スミスにオフェンスリバウンドからゴール下の得点を許し、4点差まで迫られてオフィシャルタイムアウトを迎えた。

それでも、ここから辻が違いを生み出す。タイムアウト明けのオフェンスではディフェンスを引きつけて、パブロ・アギラールのゴール下をアシスト。さらにディフェンスを引き締め直し、マブンガからターンオーバーを誘うと、富山のローテーションミスを突いた辻が3ポイントシュートを成功させ、富山を突き放した。

インサイドでの失点を最低限に抑えた川崎はキャプテンの篠山竜青がこのクォーターだけで6得点2アシストを記録する強気なプレーでチームを鼓舞。富山の粘りに遭ったが、2ポゼッション差をキープして勝ち切った。

川崎の佐藤ヘッドコーチは「ディフェンスがポイントになった。ディフェンスをやり切れたことで流れを作れていたと思います」と勝因を語る。また、追い上げられた時に腕を振り回すジェスチャーを繰り返したことについて、「スミス選手にリバウンドを取られてメンタル的に落ちて、切り替えが遅くなっていた。ウチのベースに相手より先に準備をしてオフェンスを組み立てていくという『BE READY』という言葉があって、そこがゆっくりになっていたので」と説明する。

一方、富山の浜口炎ヘッドコーチは「第3クォーターまでにジョシュ(ジョシュア・スミス)とソロ(リチャード・ソロモン)のインサイド陣の2ポイント成功率が33.3%、フリースローが4本しかもらえなかったことが今日の試合で苦しかった最大の要因だと思います」と、インサイドでの得点が伸び悩んだことを敗因に挙げた。

前節のサンロッカーズ渋谷、今回の川崎と、東地区の強豪を相手に連敗を喫したが、富山は10勝4敗と勝率7割を超えている。「明日で15試合、ちょうど4分の1で、バスケットでいうところの1クォーターと同じ。第1クォーターで良い入りをしたので引き続きプレーしていくだけ」と、平常心で今日の第2戦に臨む。

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