ペリカンズがラメロ・ボールを指名できれば兄弟デュオが誕生
ペリカンズのドリュー・ホリデーは、2022年のオフにフリーエージェントになる。その影響からか、オフの間にトレードするという噂が絶えない。
チームにとって欠かせないベテランではあるものの、このまま何も得られずに出ていかれるくらいなら、ペリカンズはトレードを実行すべきだ。現在30歳のホリデーも、選手として脂の乗った今、優勝を狙える環境を希望していても不思議ではない。攻守両面に優れたホリデーならば、先発、控えに関係なく優勝を狙えるチームで活躍が可能だ。
今のところネッツ、マーベリックス、ヒートが獲得を検討していると言われている。仮の話として、この獲得競争にウォリアーズが加わったら。非常に興味深いチームが西カンファレンスに2つできあがる可能性がある。
ウォリアーズがホリデーを獲得するには、ドラフト全体2位指名権、それからアンドリュー・ウィギンズを条件に交渉を進めるはずだ。ウィギンズのサラリーは今後3年で総額9000万ドル(約95億円)近くにのぼってしまうが、ペリカンズにとっても悪い案ではないだろう。それに、ドラフト2位指名権を得られれば、ラメロ・ボールを指名してロンゾとの兄弟バックコートデュオが誕生するという夢のあるプランも実現できる。
もしペリカンズとウォリアーズのトレードが成立した場合、ペリカンズはロンゾ、ウィギンズ、ブランドン・イングラム、ザイオン・ウィリアムソンを先発に起用できる。デリック・フェイバーズとジャリル・オカフォーがフリーエージェントのため先発ビッグマンは未定だが、ディフェンスとリバウンドに優れるベテランと格安で契約ができれば、控えにラメロ、JJ・レディック、ジョシュ・ハートらが揃う興味深いチームができあがる。
ウォリアーズにとっても、ホリデーはフィットする可能性が高い。先発ガードはステフィン・カリーとクレイ・トンプソンで固定されるためセカンドユニットでの起用にはなってしまうが、黄金期を支えたショーン・リビングストンのような役割で勝利に貢献できる。
また、もしペリカンズから13位指名権を獲得できれば、即戦力の指名も可能になる。もしホリデーが機能しなくても、来シーズン終了後に契約満了となるし、シーズン中のトレードもできるためダメージを抑えられる。カリー、トンプソン、ドレイモンド・グリーンというフルメンバーとウィギンズのケミストリーも興味深いが、ホリデーがベンチに控えているチームの方が対戦相手にとっては厄介ではないだろうか。
すべてはドラフト2位指名権を保持するウォリアーズ次第だが、可能性はゼロではない。