シーホース三河でレベルアップを実感するシェーファー・アヴィ幸樹「メタルキングがいっぱいいますから」

シーホース三河でレベルアップを実感するシェーファー・アヴィ幸樹「メタルキングがいっぱいいますから」

2020/11/07
シェーファー・アヴィ幸樹

過去2シーズン、シーホース三河はスタートダッシュに失敗し、強豪の姿を失った。だが、今シーズンは7勝3敗と好スタートを切り、バイウィークを迎えた。新加入のシェーファー・アヴィ幸樹は全試合で先発を務め、平均24分のプレータイムを獲得。平均7.0得点、5.0リバウンドと上々のスタッツを残し、存在感を高めているシェーファーにここまでの手応えと今後について語ってもらった。

「ウチはオフェンスが溢れています(笑)」

──開幕から10試合を終えて、三河は7勝3敗でバイウィークを迎えました。この数字に対しての率直な評価はどうですか?

もったいないという気持ちもあると同時に、外国籍選手が揃っておらず、チームが完成されていない中で7勝3敗でスタートできたのは良かったとも思っています。西地区1位でチャンピオンシップに出て優勝を目指すので、今は良い位置にいると思っています。

──今言われた通り、2つの感情が入り混じっていると思いますが、正直どちらの思いのほうが強いですか?

もっといけたという思いのほうが強いですね。勝った時の試合内容も含めて、チームとしてのポテンシャルは高いと思っているので。個人的に大阪戦はひどかったですし、自分たちの悪いところが全部出たイメージです。富山戦の1試合目ももったいない負け方をして、そういう意味ではもっといけたなと。

──悪いところというのは具体的にどういったところでしょうか?

オフェンスがうまくいかない時にオフェンスで取り戻そうとしてしまうことです。それはウチの特性で、それが有利に働くことのほうが多いのですが、オフェンスが乗らなくなった時にディフェンスがルーズになってしまうことがウチの弱さだと思います。

アルバルク(東京)とか川崎(ブレイブサンダース)とか千葉(ジェッツ)、トップクラスのチームと比べて足りないのはディフェンスに対する考えだと思います。アルバルクはディフェンスが毎試合変わらず、悪いゲームと良いゲームの差が少ないと思いますし、それがシーズンを通してなかなか負けないことに繋がっていると思います。

オフェンスに関しては戦えるところがたくさんあって、ウチはオフェンスが溢れています(笑)。それは間違いないので、ディフェンスの意識を高めて、自分が率先してチームとして良くしていきたいです。

シェーファー・アヴィ幸樹

「英語と日本語を話せるので、全部の情報が僕に入ってきます」

──実績のある選手であっても、三河に加入して1年目にチームに即座にフィットした選手は少ないと思います。そんな中、シェーファー選手は順調に活躍していますが、秘訣はなんでしょう?

そうですか?そう言ってもらえるのはうれしいですけど、めちゃくちゃ活躍しているという感じでもないし、まだ100%ではないと思っています。僕がそれなりに結果を出せているのは、(桜木)ジェイアールさんの空いたところに入ったというポジションの関係もあると思っています。

意識して誰とでもコミュニケーションを取ることは大事にしています。今まで所属していたチームで雰囲気が悪いチームはなく、チームが一つになって、みんながコミュニケーションを取るチームのほうが絶対に強いと思っているので。僕はスクリーンをかける立場なので、ガードとかウイングにどうしたいかを聞いたり、テイ(ダバンテ・ガードナー)とかビッグマン同士での連携でもコミュニケーションを取っていて、それが新天地でもやりやすい要因の一つだと思います。あとは英語と日本語を話せるので、全部の情報が僕に入ってきます。それは自分にとって有利に働いているかと。

──富樫勇樹選手や田渡凌選手などもバイリンガルなことでコミュニケーションが取りやすいとは言っていました。ビッグマンが橋渡しとなるパターンはシェーファー選手が初めてなのではないでしょうか。

外国籍選手と日本人選手を繋げることは結構やっています。それは大きいかもしれないですね。ガードが指示することが多いですが、僕がそれぞれに伝えています。

──コミュニケーションの大切さがよく伝わりますが、シェーファー選手が満面の笑みでチームメートを迎えるシーンをよく見ます。それは性格的なモノなのか、それとも意識的にやっているのでしょうか?

両方ですね。性格的に純粋に笑顔が出ることは多いです(笑)。でも自分のプレーがうまくいかなかったり、ベンチに下がってフラストレーションが溜まっている時も、必ずすぐにチームメートのプレーに反応しようとは意識しています。

──正直な話、プレータイムが少ない選手でそういったリアクションでチームを盛り上げることが仕事な選手もいると思います。主力であるシェーファー選手がやっていることに意味がある気がします。

そこはめちゃくちゃ意識しています。今でこそ、主力と言ってもらえるようになってうれしいですけど、昨シーズンにやっとプレータイムをもらえるようになりました。僕は高校、大学と常に控えで、あまりプレータイムをもらえない中で、自分に何ができるかを考えてきました。プレータイムをもらえなくてフラストレーションが溜まる時も、不貞腐れることもありましたけど、それを表に出してはいけないと思うようになって、それから根付くようになりました。これからもっとプレータイムが増えようとも、そこは大事にしていきたいです。

シェーファー・アヴィ幸樹

「まだ自分の中ではチームの中心ではない」

──以前、「自分が0点0リバウンドでも、チームが勝てればいい」と語っていました。今でもその考えに変化はないですか?

そうですね、0点0リバウンドでも勝利に貢献できていればいいと思っています。ただ、これだけプレータイムをもらえて僕が0点0リバウンドでは貢献できていないし、勝てないと思います。20点取りたいとか、自分が中心でやりたいと思う気持ちは誰にでもあると思うし、僕も少なからずあります。その中で勝つことが一番大事なので、勝利に貢献したいという気持ちは変わりません。

──確かに自己犠牲の精神であったり、チームファーストな選手がいたほうがチームは良い方向に向かうと思います。ただ、シェーファー選手のように日本代表を目指すような選手は、分かりやすいスタッツを残すことも時には必要だと思います。スタッツ稼ぎとまでは言いませんが、『オレがオレが』というメンタルは持っていませんか?

確かに僕のほうがリバウンドを取りやすいのになって思うことはありますし、他のチームでもそういう場面はありますね。ただ、それで相手ボールになっても意味がないので、僕はそこで引きます。なので、そういう『オレオレ感』は出てこないです。今は主力と言ってもらうこともありますが、まだ自分の中ではチームの中心ではないと思っていて、他の選手のために動くとか、繋ぐ役目だと思っています。そういう役割が変わってきたら考え方も変わると思いますが、僕はまだそこまでの選手ではないです。

代表選手や中心選手はスタッツを残さないといけないし、目に見えて存在感があるべきだと思います。昨シーズンよりはスタッツも意識するようになり、最近結果も出てきて貢献できている実感はあるので、このまま成長していきたいです。

──ちなみに結果が出るようになったことで、もっとファンの方に注目してほしいと思ったりはしませんか?

すでにすごく見てもらっているなと感じているので(笑)。ウイングアリーナでジェイアールさんのユニホームかと思ってよく見たら僕のだったり、まだ来たばかりの僕のユニフォームを着ている人をたくさん見ます。家族が応援に来てくれた時にグッズ売り場も見るらしいのですが、僕のタオルが売り切れだったり、僕の在庫が少なかったっていうのを聞くので、すごく応援してもらっているなって。すでに実感しているので、引き続き見てもらいたいです。

──ゲーマーな一面を持つシェーファー選手に、自身の成長をゲームで表現してほしいのですが、強敵がたくさんいる環境の中で、現在のレベルはどれくらいまで上がりましたか?

難しいですね(笑)。個人としては50くらいですかね。ウチにはメタルキングがいっぱいいますからチーム練習でも経験値は上がるし、今シーズンには60くらいまで上げたいですね。あれ? ラスボスってレベル60くらいで倒せますよね? とにかく、優勝するために必要なレベルまでいきたいですね。チームとしては外国籍選手も合流して、バイウィークでシステムを含めた練習もできたので、レベルは65くらいまで上がっていると思います(笑)。

──では最後にファンの方へメッセージをお願いします。

最初に言いましたが、7勝3敗とスタートは悪くないですがもっといけたと思っています。最終目標はチャンピオンシップに出て優勝することで、まだ6分の1しか終わっていません。徐々にケミストリーを上げて、僕自身もできることを増やして、調子を上げて存在感を出せるようにしたいです。先は長いので一歩ずつ、11月は5ゲームしかないので、5連勝で駆け抜けたいと思います。勝利を積み重ねていくので応援お願いします!

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