「リングを取ることに集中している」
ペイサーズのビクター・オラディポは来シーズンで契約最終年を迎えるが、彼の移籍先としてヒート、バックスが浮上している。
オラディポのトレードは決定事項ではないが、「関係者によるとオラディポはインディアナを気に入っており、新たな大型契約での残留を望んでいるが、移籍となればマイアミが彼のリストのトップだろう」と、『Miami Herald』が報じた。
オラディポとペイサーズの関係は完全に途切れてしまったわけではないようだ。しかし、ラッパーのFat Joeとのインタビューで移籍の噂が出ていることについて聞かれたオラディポは、肯定も否定もせずに優勝への思いを語った。「最終的には子供に優勝リングを見せて、僕が偉大な選手だったと示したいんだ。そうするためにはリングが必要だ。だからリングを取ることに集中している。1個だけでなく、何個も欲しいんだ」
2018年にMIPを受賞したオラディポだが、翌2019シーズンに右足大腿四頭筋腱断裂の重傷を負い約1年戦列を離れた。今シーズンに復帰を果たしたものの、3ポイントシュート成功率は31.7%とワーストに終わり、平均14.5得点は1年目の次に悪い数字となった。ペイサーズが契約延長を望まないのであれば、来シーズン後フリーエージェントになる前にトレード先を模索する可能性は高い。
実際ペイサーズはバックスにオラディポのトレードについて協議したと『The Ringer』が報じた。バックスは来シーズン後にフリーエージェントとなるヤニス・アデトクンボを引き留めるためにも積極的な補強で優勝を狙えるチームであることを証明する必要がある。
「リーグ関係者によるとペイサーズはバックスと協議したが現時点では実現の可能性は低い。シクサーズもオラディポがケガをする前の状態に戻る可能性に賭け、適正な価格で獲得する可能性はある」
バックスのような強豪チームに移籍すれば、オラディポはケガ以前の状態に完全に戻らなくても十分な戦力になれる。バックスであればアデトクンボ、クリス・ミドルトンに次ぐ3番手となり、本人にかかるプレッシャーも軽減されるだろう。オラディポ本人も優勝を狙えるチームであれば前向きに検討するはずだ。