写真=Getty Images
アリーザの代役として期待されるもディフェンスに難
サンダー退団に向け球団と話し合いを続けていると報じられたカーメロ・アンソニー。気になる移籍先の有力候補には、ロケッツの名前が挙がっている。
『Yahoo Sports』によれば、ロケッツと再契約したクリス・ポールが、チームにアンソニーの獲得を進言しているという。おそらくサンズに移籍したトレバー・アリーザの代役としてアンソニーを推薦している、ということなのだろう。
オフェンス面に関しては、アンソニーは十分にアリーザの代役が務まる。キャッチ&シュートを主体とする起用法ならば、アリーザを上回るインパクトを残せるだろう。しかし、この起用法はサンダー時代と同じで、アンソニーが納得するかは不明だ。
より深刻な問題になるのはディフェンスだ。アリーザは守備もリーグトップクラスだが、34歳になったアンソニーは、スピードのある選手とのマッチアップが年々厳しくなっている。スモールラインナップではパワーフォワードのポジションにフィットする可能性はあっても、対戦相手は身体能力の高いウィングをぶつけてミスマッチを生み出そうとするだろう。これでは、チームにとってマイナスに働いてしまう。
部分的にはアップグレードできたとしても、総体的にはダウングレードにもなりかねない人選だけに、ただ獲得すればいいわけではなく、チームにどう組み込むかの手腕が問われる。それでもハマれば大きな戦力アップになるだろう。ロケッツの決断に注目が集まる。
Carmelo Anthony passes Jerry West for 20th most FG made in NBA history!#ThunderUp pic.twitter.com/MT7sHhti51
— NBA (@NBA) 2018年3月9日