クリス・ポールと一緒にハーデン対策を考える
サンダーはロケッツとのプレーオフファーストラウンドでGAME7までもつれた末に敗れたが、このシリーズで注目を集めたのがジェームズ・ハーデンとマッチアップしたルーキーのルグエンツ・ドルトだ。
ドルトは先日、地元モントリオールのラジオ番組に出演し、『バブル』でクリス・ポールと一緒にハーデン対策を考えたことを明かした。「準備には相当時間をかけた。早い時期から準備を始めていたけど、クリスがチームにいてくれたことは大きかったよ。彼は素晴らしいリーダーだ。プレーオフでの基本的なことや準備の仕方も分かっている。だからクリスとは多くの時間を一緒に過ごした。ジェームズの映像を見て、プレーを研究したことがとても役に立ったよ」
サンダーとのシリーズで、ハーデンはフィールドゴール成功率46.5%を記録した。しかし『NBA.com』によると、ドルトとマッチアップしている時はフィールドゴール54本中17本成功(31.5%)、3ポイントシュートは38本中10本成功(26.3%)に留まっていた。一瞬のスピードではハーデンに振り切られてしまうが、ドルトはフィジカルに戦うことでハーデンを疲弊させて集中を削ぎ、そして粘り強くチェックをし続けることでリズムを崩した。
ドルトとハーデンは同じアリゾナ州立大出身で、このこともドルトにはアドバンテージになっていたと言う。「彼のプレーは昔からよく見ていた。だからプレーオフで戦う準備はできていたし、止められるような気がしていた」
サンダーはファーストラウンドでの敗退となったが、3年連続得点王のハーデンを相手に見せたドルトのディフェンスは、選手としてのポテンシャルの高さを証明した。チームは今オフに再編成され、選手の顔ぶれも大きく入れ替わりそうな雰囲気だが、ドルトはいずれその中軸になっていくと期待される。