第3クォーター終了時点で71-37、早々に決着
川崎ブレイブサンダースは10月11日、ホームで大阪エヴェッサと対戦。3ポイントシュートを序盤から効率良く沈めた川崎が、攻守に渡ってエナジーを欠く大阪を圧倒し88-53で圧勝した。これで前日に続く連勝の川崎は今シーズン開幕から3勝1敗、一方の大阪は1勝3敗となっている。
第1クォーター、川崎はニック・ファジーカス、辻直人がそれぞれ2本の3ポイントシュートを沈めるなど、外角シュートで得点を重ねる。一方の大阪はビッグマンのギャレット・スタツがこのクォーターだけで13得点とインサイドで奮闘。好対照な点の取り方となる中、川崎が21-17と先手を取る。
第2クォーターに入っても、川崎の長距離砲は絶好調が続く。序盤に青木保憲、辻、ジョーダン・ヒースの連続3ポイントシュート成功など怒涛の11連続得点によって一気に流れを引き寄せる。ここから守備のギアが一段と上がった川崎は、堅守からの走る展開に持ち込んでのイージーバスケットで加点する。
さらに川崎は、大塚裕土も本領発揮で外角シュートを次々と沈める。結局、前半だけで3ポイントシュート15本中10本成功、さらに辻、大塚の活躍によりベンチメンバーのみで34得点を挙げた川崎が50-25のダブルスコアで前半を終える。
後半に巻き返しを図りたい大阪だったが、川崎はファジーカスが出だしから快調に得点を重ね、このクォーターだけで12得点。エースの活躍で試合の主導権を握り続けた川崎は第3クォーター終了時点で71-37と突き放し、勝利を決めた。
川崎の佐藤賢次ヘッドコーチは、「失点が昨日の60点台に続き、今日は50点台としっかりディフェンスをできたことが勝利に繋がったと思います。これまで3ポイントシュートの確率が悪かったですが、ずっと打ち続けろと言っていた中で今日は46%の高確率とタッチが良かったです」と勝因を語る。
また、指揮官はさらに収穫として、どんなに大差をつけても自分たちのやるべきことを貫いたことを評価している。「昨日の試合は最後ターンオーバーから相手にファストブレイクを決められて終わりました。今日は最後もしっかりディフェンスで止めて自分たちのポゼッションで終わらせた。40分間、自分たちのやることを最後まで徹底する。そこについての課題を修正できチームとして一つステップアップできました。まだ、課題は多いですが、一つずつクリアして来週のホームゲームでも良い試合を見せられるようにしていきたいです」
一方、大阪の竹野明倫ヘッドコーチ代行は、「決めるべきシュートを川崎さんが多く決めて、私たちが決められなかった」と総括。そして、勝敗を分ける鍵となった川崎の3ポイントシュート爆発についても、自分たちのプレッシャーが足りなかったと真摯に受け止める。「前半で川崎さんが3ポイントシュートを15本中10本成功させた要因はいろいろあります。ただ、クローズアウトのディフェンスがもっと良くならないと、川崎さんのようにビッグマンが外を決められる力があるチームにこれから戦っていけない」
川崎の2連勝という結果以上に好対照な結果となった今回の連戦。川崎は次週も引き続きホームゲームで昇格組の広島ドラゴンフライズを迎え撃つ。一方の大阪も次週はホームに戻っての京都ハンナリーズ戦であり、ファンの声援を力に巻き返しのきっかけをつかみたいところだ。