「着けたいのなら構わない」というスタンス
先週のNBAドラフト全体8位でキャバリアーズから指名されたコリン・セクストンに、2017年までキャブズに所属したカイリー・アービングがエールを送った。
セクストンは、指名直後のインタビューで、来シーズン一緒にプレーする可能性があるレブロン・ジェームズに向け「一緒にファイナルに行こう」というメッセージを送るなど、物怖じしない性格を発揮。そして、アラバマ大学時代から着けていたという理由から、アービングが2011年から6年間背負い続けた2番を要求。
NBAのトッププレーヤーであるアービングを象徴する番号を要求したことは周囲を驚かせたが、アービング自身はセクストンにポジティブな関心を持ったようだ。自身が出演した映画の宣伝のため訪れたマンハッタンでの会見で、この若者について次のように話している。
「彼が2番を着けたいのなら、どうぞご自由に。何の問題もないよ。番号なんて些細なことで、僕が不快に思うことはない。番号のことでいろいろ言われるだろうし、キャリアを逃げ場のない状況から始めるようなものだけど、彼のことは楽しみだね」
2番を継承するセクストンはドラフト翌日の会見で、アービングがキャブズで築いた実績による重圧を感じる必要はないと言った。そのことを伝え聞いたアービングは、セクストンの意見に同調し、自論を語った。
「歴史は作られた。僕はNBA史上に残るチームの一員、誰も成し遂げたことがない偉業を達成したチームの一員だった。(2016年のファイナル第7戦で)着ていた2番のジャージーは、父にプレゼントした。それで、2番のレガシーは終わりを迎えたんだ。それから自分は新たな歴史を作り始めたわけで、誰もプレッシャーなんて感じる必要はない」
度量が大きいアービングは気にも留めないのだろうが、7月上旬に開催されるサマーリーグでは、キャブズファンの視線がセクストンに注がれる。また、アービングに実力を認めてもらえるかどうか、新旧キャブズ2番の直接対決も注目を集めるはずだ。