ビリー・ドノバン

サンダーでは5シーズン連続でプレーオフ進出

ブルズは新指揮官にサンダーで5シーズン指揮を執ったビリー・ドノバンを招聘したことを発表した。

『ESPN』によると、ブルズは前ヘッドコーチのジム・ボイレンを解任した後、複数の候補者と話し合いを進めていたが、サンダーがドノバンとの契約を延長しないことを発表すると積極的に獲得に向けて動き出したという。

エグゼクティブ・バイスプレジデントのアルトラス・カルニショバスは「個人的にもチーム的にも選手それぞれの力を発揮できるように導くビリーの能力は、私たちのロスターと相性が良い。選手としてもコーチとしても彼は勝利を収めてきたし、その力がブルズでも続くことを願っている」とのコメントを発表している。

現在55歳のドノバンはフロリダ大で19年間ヘッドコーチを務め、2015年からサンダーの指揮官に就任。1年目にはケビン・デュラントやラッセル・ウェストブルックを擁したチームを55勝27敗の成績に導き、西のカンファレンスファイナルに進出。その後は、デュラントやウェストブルックを失っても毎シーズンでプレーオフ進出を果たし、サンダーでは通算243勝157敗(勝率60.8%)の成績を残した。勝率はNBA史上16位で、現役コーチの中では、ニック・ナース(72.1%)、スティーブ・カー(70.9%)、グレッグ・ポポビッチ(67.5%)に次ぐ成績だ。

ドノバンはクラブを通して次のコメントを発表している。「ブルズでコーチをする機会を与えてくれた関係者に感謝している。また、彼らが今回の採用プロセスにかけた時間と労力にも感謝したい。この歴史あるチームを指揮できることに興奮している」

今シーズンのブルズは22勝43敗で東カンファレンス11位と低迷し、3シーズン連続でプレーオフ進出を逃している。そのためクラブは再建へと舵を切り、シーズン中断期間中にエグゼクティブ・バイスプレジデントにカルニショバス、GMにマーク・エバースリーを迎え新たなスタートを切ったばかり。ドノバンがブルズを再建させることができるか、その手腕に注目だ。