3番手扱いに不満を持つウィギンズにバトラーが怒り
2017-18シーズン、実に14年ぶりとなるプレーオフ進出を果たしたティンバーウルブズ。このまま順調にチームがステップアップしていけば先が楽しみなのだが、すべて順調とは行かず、不穏な噂が出始めている。その中心にいるのはアンドリュー・ウィギンズだ。
ウィギンズは2014年のドラフトでキャバリアーズから全体1位指名を受けた選手で、2014-15シーズン開幕前にケビン・ラブと交換でウルブズにトレードされた。1試合20得点以上を決められる能力の持ち主なのだが、どうやらジミー・バトラー、カール・アンソニー・タウンズに次ぐチーム3番手の扱いに不満を持っているという。
これに怒ったと言われているのがジミー・バトラーだ。昨年ブルズからウルブズにトレードで加入したバトラーは、ブルズ時代の恩師であるトム・シボドーからチームリーダーを任せられた。バトラーはその期待に応えてチームを引っ張り、ウルブズは勝てるチームへと変貌した。レギュラーシーズン後半にはひざの手術で離脱するも、シーズン終盤までに復帰を果たし、ナゲッツとの西カンファレンス8位決定戦となったレギュラーシーズン最終戦では、31得点5リバウンド5アシストと活躍。チームをプレーオフ進出に導いた。
バトラーは、言うべきことならシボドーとも意見をぶつけ合う熱血漢で、ディフェンスに対する意識が低いウィギンズの姿勢に以前から疑問を呈していたという。ウィギンズの守備意識の低さは、バトラーが加入以前から指摘されていた。
この問題を手っ取り早く解決する方法は、引き取り手がある今のうちにウィギンズを放出すること。他チームでならエース級の扱いを受けられる上、選手としての伸びしろも残っている。
ようやく再建が軌道に乗った以上、ウルブズはバトラーを中心とするチーム作りを継続すべきだ。来シーズンが5年契約の4年目にあたるバトラーは、2019年夏にプレーヤーオプションを保持している。ウルブズに不満があるなら、来オフに移籍という道を模索するかもしれない。その事態を避けるためにも、バトラーがエースという意思を明確に示すべきだろう。
昨シーズンを通じて西の上位と肩を並べられるだけの力を見せたウルブズが、この問題にどう向き合い、解決するのか、この夏の動きに注目したい。