新加入のサイズ「チームを必ず助けてくれると思う」
9月14日、千葉ジェッツは『新体制発表会&10周年プロジェクト』の収録を行い、メディア限定でその様子を公開した。今回収録した内容は9月19日(土)20時から、ブースターならびに一般向けに公式YouTubeにて無料配信される。
収録を終えた富樫勇樹は「徐々に近づいてきてるな」と、約1カ月後に迫った開幕への思いを語った。「外国籍選手が入国できていなかったり、監督も来ていないチームもあります。今シーズンはいろいろと大変な中での開幕なので、今できるベストな準備をしたい。他のチームに比べたら現時点での完成度は高いと思うので、開幕戦でそれを出していきたい」
久しぶりにメディアの前に姿を現した富樫はこんがりと日焼けをしていた。チームメートと一緒にゴルフに行くことがあり、外に出かける機会もあることから日に焼けたのだという。オフに海などで身体を追い込んでいたのかと思ったが、逆にオフは全くと言っていいほど身体を動かしていなかったという。
「休んでる間は何も考えてなかったですし、腕立てを数えるくらいやったかなくらいです。時間を見つけてトレーニングをする選手も多いかと思いますけど、僕は体育館が使えるようになったら100%でやると決めて、それまでは一切トレーニングをしてこなかったです」
それでも、「全く何もやってなかったのに身体の数字もほぼ変わってなくて、思っていたより動けたのがビックリしました」と、記者陣を驚かせた。
サンロッカーズ渋谷を本来の姿に戻したセバスチャン・サイズ、飛躍した滋賀レイクスターズの主力を務めた佐藤卓磨を獲得するなど、千葉はリーグでも有数の戦力を保持したと言える。富樫も「リーグトップクラスのメンバーがいるとは思います」と語ったが、どのクラブも積極的な補強を見せたことで、決して優勝が簡単なことではないことを理解している。
それでも、特にサイズの存在を高く評価しつつ、チームが持つポテンシャルには大きな自信を持っている。「今シーズンに関しては、楽しみ以外にないと思っています。サイズは誰が見ても千葉ジェッツに合いそうと思ってもらえるような選手だと思います。本当に熱い選手なんです。練習中もそうだし、何かしらの小っちゃいことで負けたりすると落ち込んだりして、そこもちょっと可愛い(笑)。合宿中に卓球をやったんですけど、ずっと盛り上がっていたのに自分が負けた瞬間に一言も喋らなくなって。それくらい熱い選手なので、試合ではチームを必ず助けてくれると思う」
2年連続でアルバルク東京の壁を超えられず、昨シーズンは新型コロナウイルスの影響で雌雄を決する機会を失った。3年契約の3年目を迎える富樫にとっても、そしてチームにとっても勝負のシーズンが間もなく始まる。