2019年に総額2億3000万ドルの契約を結ぶ可能性大
5月25日、NBAは2017-18シーズンのオールNBAチームを発表。ファーストチーム、セカンドチーム、サードチームには、以下の15選手が選出された。
ファーストチーム
アンソニー・デイビス(ペリカンズ)
ケビン・デュラント(ウォリアーズ)
ジェームズ・ハーデン(ロケッツ)
レブロン・ジェームズ(キャバリアーズ)
デイミアン・リラード(トレイルブレイザーズ)
セカンドチーム
ラマーカス・オルドリッジ(スパーズ)
ヤニス・アデトクンボ(バックス)
デマー・デローザン(ラプターズ)
ジョエル・エンビード(セブンティシクサーズ)
ラッセル・ウェストブルック(サンダー)
サードチーム
ジミー・バトラー(ティンバーウルブズ)
ステフィン・カリー(ウォリアーズ)
ポール・ジョージ(サンダー)
ビクター・オラディポ(ペイサーズ)
カール・アンソニー・タウンズ(ティンバーウルブズ)
平均トリプル・ダブルを達成したウェストブルックはファーストチームに入るべきではないか、ケガがあったとはいえカリーがサードチームでいいのか、セルティックスの選手がいないのは打倒なのか……。この手の選出は議論が絶えない。ただ一つ言えることは、これで最も大きな経済的メリットを得られるのはアンソニー・デイビスだということ。
ペリカンズでの6年目を終えたデイビスは、スーパーマックス契約を手にできる権利を獲得した。スーパーマックス契約を結ぶには、「前シーズンにオールNBAチーム入り、年間最優秀守備選手賞、またはシーズンMVPを受賞する」もしくは「過去3シーズン中2シーズンでオールNBAチーム、もしくは年間最優秀守備選手賞のどちらかに選出されるか、過去3シーズン以内にシーズンMVPを受賞」という条件を満たす必要がある。
上記の条件のいずれかを満たした上でなお、ドラフトで指名されたチームに所属しているか、ルーキー契約期間中にトレードされ、移籍先のチームに所属していなければならない。スーパーマックス契約の締結が可能なタイミングは、一つのチームで8、9年目を終えるか、7、8年目終了後に契約期間が残り1、2年になった時期。
デイビスはペリカンズ一筋のキャリアを送っており、7年目となる2018-19シーズン終了後、現在の契約期間が残り2年になるため、スーパーマックス契約の締結が可能な条件を満たす。
スーパーマックス契約は、最大でサラリーキャップの35%までの金額を一人の選手に使えるルールだ。デイビスが2019年のオフにスーパーマックス契約を結ぶ場合、総額2億3000万ドル(約252億円)前後、つまり史上最高額での契約になる。
セルティックスやウォリアーズがデイビスをトレードで獲得するという噂がたまに聞かれるが、ペリカンズがフランチャイズプレーヤーを放出するとは考えにくい。本人が移籍を希望する、もしくは球団との関係が修復不可能な状態にでも悪化しない限り、デイビスは来年のオフにNBA史上最高額の契約を手にすることになりそうだ。