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ルーキーのテイタムが躍動、大舞台でまたも活躍

5月23日にTDガーデンで行なわれたキャバリアーズvsセルティックスの東カンファレンス・ファイナル第5戦は、試合を通じ13本の3ポイントシュートを成功させたセルティックスが96-83で勝利した。

敵地では連敗を喫したものの、TDガーデンはセルティックスの庭だ。第1クォーターだけで6本の3ポイントシュートを決めてリードを2桁に広げたチームは、地元ファンの大歓声でサポートされ、キャブズに付け入る隙を与えなかった。その結果、キャブズに一度も流れを作らせず、完勝。2010年以来となるNBAファイナル進出まで、あと1勝に迫っている。

セルティックスのオフェンスを引っ張ったのはジェイソン・テイタム。24得点7リバウンド4アシスト4スティールの大活躍で勝利に貢献した。キャブズもレブロン・ジェームズがゲームハイの26得点を記録したのだが、両選手の大きな違いはターンオーバー数にあった。

試合の大半でボールを託されていた両選手だが、テイタムがターンオーバーわずか2回だったのに対し、レブロンは6回。特に第4クォーター序盤には難易度の高いパスを選択し過ぎ、セルティックスにボールを奪われる場面も目立った。

ルーキーとは思えない落ち着きが感じられるテイタムは「大舞台を楽しんでいるだけ」と語った。ルーキーらしくない余裕の発言だが、それだけ勢いに乗れている証拠でもある。そして「何かが懸かった大舞台こそ、自分が最も楽しめる瞬間なんだ」と続けた。

また、この日も15得点12リバウンドを決めて若いチームに落ち着きを与えたアル・ホーフォードは、ホームコートアドバンテージの力を信じていると話す。「自分はホームゲームでのファンの力をとにかく信じている。チームの選手は、ファンのみんなが力をくれる。それがチームを前に進ませてくれているんだ」

今シリーズは、ホームチームが勝利する結果が続いている。この傾向が続けば、第6戦はキャブズの勝利という予測が成り立つ。レブロンは試合後の会見で「金曜の夜(第6戦)でチームがどういう形で反撃するか楽しみ」と言いつつ、その場合にTDガーデンに戻って来ることについてコメントを避けた。「今は第7戦について考えられない。この瞬間について考えないといけない。明日は試合映像を分析して、第6戦に備える」

キャブズが第6戦に勝って再びシリーズを3勝3敗のイーブンに戻せたとしても、第7戦はTDガーデンで行なわれる。今プレーオフではどのチームも勝利を挙げられていない『難攻不落の要塞』で勝てなければ、4年連続のNBAファイナル進出は実現させられない。

東のカンファレンス・ファイナルが、いよいよ最終局面を迎えつつある。