「この時期に代表合宿ができないからと言ってネガティブではない」
明日、代々木第一体育館で『BASKETBALL ACTION 2020 SHOWCASE』が開催される。ここに出場する男子日本代表選手の一人として、篠山竜青が会見を行った。
今回の『SHOWCASE』に参加する代表候補選手はあくまでも候補であり、東京オリンピックの出場メンバーに決まったわけではない。それでも篠山は昨夏に中国で開催されたワールドカップに出場し、キャプテンとしてチームを引っ張った。ベテランと呼ばれる年齢に差し掛かりつつあるが、代表で得た経験を日本に持ち帰り、Bリーグにおける切磋琢磨のレベルを引き上げる『国内組』の筆頭である。
その篠山は、1年後に延期になった東京オリンピックへの気持ちをこう語る。「自分自身もチームもそうですが、ワールドカップを経験していろいろな課題が出ました。ディフェンスもオフェンスにしても、細かい一つひとつのプレーの精度だったりをこの1年間でしっかりとBリーグの試合と練習の中で質を高める必要があると思います。そういうところをコツコツと積み重ねて行くことが大事だと思いますし、それができればワールドカップの時よりも良いものを、応援してくれている皆さんにお見せできるのではないかと思います」
とはいえ、本来であればこのオフシーズンは代表合宿を重ね、チーム力を高める時期なのに、今年は新型コロナウイルスの影響により代表活動自体がストップしている。それでも篠山はマイナスにとらえるのではなく、「いつもは代表合宿で忙しくしていますが、今は久しぶりに所属クラブで基本的な部分や個人スキルを伸ばすことができていて、それはそれで充実しています」と語る。
「来年オリンピックがありますが、この時期に代表合宿ができないからと言ってネガティブではありません。日曜日の『SHOWCASE』では、僕自身は70から80%まで身体ができているので、元気なプレーをお見せできると思います」
Bリーグは3月15日の試合を最後に昨シーズンは終了し、選手は約5カ月も実戦から遠ざかっている。それでも篠山はこの状況をプラスにとらえ来るべき日に向け準備していた。まずは明日の『SHOWCASE』、そして日本バスケット界を盛り上げる姿に注目だ。