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「ジレットはニコにオファーを出すべきだ」

ニコラ・ミロティッチにとっての2017-18シーズンは、想定外の負傷と『悪評』との戦いから始まった。ブルズに所属したミロティッチは、プレシーズン時期の練習中、チームメートのボビー・ポーティスと揉め、殴り合いの喧嘩に発展。殴られたミロティッチは顔面を骨折する重傷を負い、昨年12月上旬まで戦列を離れる破目に。

ポーティスとの間に何があったのかは分かっていないが、NBAから8試合の出場停止処分を科されたポーティスに対する球団側の処分が甘いと憤慨したミロティッチが、ブルズにトレードを要求したと報じられた。ミロティッチは最終的にポーティスとの件を水に流して復帰したが、結局は2月にトレードでペリカンズに行くことになり、心機一転の機会を得た。

デマーカス・カズンズが左アキレス腱断裂で離脱したのと入れ替わるようにペリカンズに加わったミロティッチは、アンソニー・デイビス、ドリュー・ホリデーに次ぐ攻撃オプションとして非凡な得点能力を生かしている。

特に、顔面の半分以上を覆っていた髭を綺麗さっぱり剃り落としての『イメチェン』を実行してからの8試合では、平均24得点の大当たり。プレーオフに入ってもその勢いは衰えず、4月19日にホームで行なわれたトレイルブレイザーズとの西カンファレンス1回戦の第3戦では、プレーオフでのキャリアハイとなる30得点をマークし、チームのシリーズ3連勝に貢献。その2日後、ペリカンズは第4戦にも勝利。スウィープで1回戦突破を決めた。

第4戦の前日、ヘッドコーチのアルビン・ジェントリーは、絶好調のミロティッチについて言及。『イメチェン』をネタにいじり、笑いを誘った。

「ジレット(カミソリメーカー)は彼にオファーすべきだ。私がこうして話題にすることで、本当にスポンサー契約を結ぶかもしれないね」と舌好調のジェントリー。

スウィープでの突破を決めたことで、ウォリアーズとスパーズの結果が出るまで少しばかりの余裕ができた。今ごろジレットがミロティッチの代理人に連絡を取っている頃かもしれない。