シーホース三河への移籍で新たな存在価値を作る高橋耕陽「イチからやらないといけない状況で自分を出せるか」

シーホース三河への移籍で新たな存在価値を作る高橋耕陽「イチからやらないといけない状況で自分を出せるか」

2020/08/26
高橋耕陽

高橋耕陽は特別指定選手としての期間を含め、プロとしての4シーズンを滋賀レイクスターズの主力選手として過ごしてきた。昨シーズンはシックスマンとしての役割を与えられ、飛躍を遂げたチームに大きく貢献した。そして今オフ、シーホース三河へ移籍。常にチームの主力としてプレーしてきた高橋は、初めてプレータイムの確約がない状況に挑む。それでも難しく考えるのではなく「流れを変えることに集中すればいい 」と割り切る彼に迷いはない。

「後ろを振り返っている暇もない」

──チームの公式twitterでは溶け込んでる様子が見て取れましたが、初の移籍で馴染むのに不安はなかったですか?

みんなフレンドリーで慣れました。熊谷(航)は高校から知っていましたし、長野(誠史)とか知り合いもいたので、そんなに心配はしていませんでした。

──早速ですが、リリースで早い段階で移籍を示唆していました。今オフに移籍する決意は固かったのですか?

移籍したかったと言ったらおかしいですけど、自分がどれぐらいの価値があるのかをずっと確かめたい気持ちがありました。滋賀には4年間お世話になったし、 (ショーン)デニスコーチはよく我慢して僕を使ってくれたと思います。

滋賀には4年間いたので、ある程度チームの仕組みは分かっていて、そのおかげでできた部分は大きかったと思います。ただ、新しいチームに行ってイチからやらないといけない環境で自分を出せるのか、本当に自分の価値を知りたかったんです。

──滋賀では様々な経験を積んだと思いますが、一番印象に残っていることは何でしょう?

2年前の富山戦ですね。レギュラーシーズン最終戦で、2つとも勝たないと残留プレーオフに行ってしまうという状況で、そこで2連勝できたのが僕の中で印象に残っている試合です。でも今はこのチームにどう溶け込んでいくのか、自分が何をしたら良いのかを見つけないといけないので、後ろを振り返っている暇もない感じです。

──ちなみに対戦相手からチームメートになって、ギャップがあった選手とかいます?

試合中の金丸(晃輔)さんや川村(卓也)さんはオーラが出ていて、クールで話しかけにくいタイプだと思っていましたが、普通に話し掛けたら意外としゃべってくれました(笑)。

高橋耕陽

「僕が引き付けてパスアウトするシーンを増やしたい」

──滋賀ではシックスマン起用がうまくハマっていましたが、三河での起用法はどうなると思いますか?

特に何も言われていないですし、まだ決まっていないですね。どっちでも行ける準備はしておかないといけないですが、僕としてはシックスマンのほうがやりやすいです。流れが悪い時にディフェンスを頑張ったり、走って点数を取って流れをこっちに持ってくる楽しさもありますし。それを最後に滋賀で学ぶことができました。

ディフェンスからのファストブレイクが多分一番に求められることですね。ピック&ロールも僕は使いたいと思っていて、そこは自由にやっていいよと鈴木(貴美一 )ヘッドコーチには言われています。

──自由にやらせてもらえるというのは信頼されている証拠かと思いますが、逆にそれでやりづらさを感じることはないですか?

うーん、あまりないですね。シックスマンで出してもらった時も自由にやらせてもらっていたので(笑)。流れを変えることに集中すればいいので、難しく考えるよりも僕には合ってると思います。

──ポジション的には金丸選手や川村選手がライバルとなるのでしょうか?

そうですね。ただライバルではなく彼らが気持ち良くシュートを打つ場面を作らないといけないと思っています。僕は中にドライブするプレーがあまり多くなかったのですが、ディフェンスも彼らに寄ると思うし、僕が引き付けてパスアウトするシーンを増やしたいです。

──過去を振り返ると、三河に移籍した実績のある選手は1年目に結果が出せずに苦しむことが多いように感じます。強豪チームで結果を出さないといけないというプレッシャーは感じませんか?

特にないですね。考えても仕方がないと言うか、僕がダメだったら使わないのは当たり前だと思いますし、やることをただやるだけかなと思っています。

チームが上手くいっていない時に「どうしたら良くなるんだろう」と考えることはあります。滋賀の時は(伊藤)大司さんによく相談していたんですけど、今回はおそらく柏木(真介)さんに相談することが多くなるのではないかなと思っています。でも僕は考えすぎるとダメなタイプというか、悩んでも次の日になったら忘れる感じなので(笑)。

高橋耕陽

「自分を生かしながら、チームのために」

──シーズンを重ねるごとに成長し、強豪チームへの移籍も決まって、ここまでは順調にキャリアを築いてきました。ここが大事な1年になりますが、どんなシーズンにしたいですか?

自由にやるべきところはやりますが、滋賀の時ほど自由にできるわけじゃないと思うので、チームのために何ができるかというのをもっと考えないといけないと思っています。

僕はずっと気持ちにムラがあると言われているのでそこをなくさないといけないですし、ミスをしてもすぐに切り替えないといけない。この1年は自分を生かしながら、チームのためになるプレーをしていきたいです。

──過去に自分が中心ではないチームでプレーした経験はありますか?

今までないですね、初めての挑戦です。でも、それができたらプレーヤーとしての質も上がると思っていますし、それができないと長くバスケットを続けていけないとも思っています。今までは先輩方が僕にやらせてくれていました。これからは与える側じゃないですけど、そういうことも学んでいきたいです。

──そうなると、スタッツは落としてしまう可能性もあるかと思いますがそこは気になりませんか?

あまり心配はしてないです。パスをすると言っても、自分で行けるところは行きますし。ディフェンス面で貢献できるところがあるので、そっちでも勝負しようと思っています。

──頼もしいですね。では最後にファンの方へメッセージをお願いします。

全体練習も始まり、うまくチームに溶け込んで、僕の中では上手く行っていると感じています。コロナで今は大変で、ファンの皆さんに会えないのはすごく悲しいです。リーグが再開されてお客さんも入れるようになったら、ぜひ会場に来て応援していただきたいです。これからも三河の応援をよろしくお願いします!

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