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第2クォーター以降は反撃を浴びるも逃げ切り1勝1敗に

NBAプレーオフ、キャバリアーズvsペイサーズ第2戦は、第1クォーターにロケットスタートを決めたキャブズが100-97で逃げ切り、対戦成績を1勝1敗のタイに戻した。

結果論ではあるが、第1クォーター序盤の攻防が勝敗を分けた。レブロン・ジェームズのドライブで先制したキャブズは、攻守ともにアグレッシブなプレーでペイサーズを圧倒。特にレブロンは3ポイントシュートにドライブと内外から得点を量産し、開始2分で13連続得点。たった一人で13-0のランという荒業をやってのけた。

さらにディフェンスでJR・スミスが得点頭のビクター・オラディポをシャットアウト。オラディポから2つのオフェンスファウルを誘い、開始わずか1分で相手のエースをベンチへ追いやる。こうして序盤の攻防を制したキャブズが、第1クォーターで33-18と大きくリードした。

それでもペイサーズも簡単にはあきらめない。第2クォーター以降はオラディポを中心とした反撃で点差を詰めていく。第4クォーター残り3分43秒、86-90と詰め寄られたキャブズは、パスカットを狙ったケビン・ラブが指を痛めてベンチに退くアクシデントに見舞われる。それでもラリー・ナンスJr.がラブの代役を務めてリードを保った。

残り51秒、ペイサーズはダレン・コリソンが3ポイントシュートを沈め3点差に迫るも、同点を狙ったオラディポのシュートが外れ万事休す。その後ファウルゲームを乗り切ったキャブズが序盤の貯金を生かし、一度もリードを許すことなく逃げ切り勝ちを収めた。

レブロンは46得点12リバウンド5アシストと圧巻のパフォーマンス。マイケル・ジョーダンの38回に次ぐ、自身20回目となるプレーオフでの40得点オーバーを達成した。

勝利したものの、終盤に連続でノーマークでのシュートを打たせるなど、序盤のようなディフェンスのアグレッシブさが影を潜めたのは気になるところ。「相手の攻撃を止めないといけない。オラディポにワイドオープンで3ポイントシュートを打たれた。あんな簡単に打たせちゃいけない」とレブロンはコメントし、「今日はラッキーだった」と薄氷の勝利だったことを認めている。

第1戦では、第1クォーターに14-33と大きなビハインドを背負い敗れたが、今日の試合では33-18と序盤にリードを作ったことで勝利を収めた。第3戦も序盤の攻防が大事となりそうだ。