爆発力あるジェニングス、バスケIQの高いリーも獲得
ブルズからデリック・ローズを獲得して話題となったニックスが、フリーエージェントのジョアキム・ノア(センター)、ブランドン・ジェニングス(ガード)、コートニー・リー(ガード)との契約を発表した。
ノアは、ブルズ時代にローズとコンビを組んだビッグマンで、2014年には最優秀守備選手賞を受賞。オールスターにも2013年と14年に選出され、NBAオール・ディフェンシブチームにも3度選出されるなど、守備に定評がある選手だ。近年はケガの影響で本来のプレーができず評価を下げ、ブルズを離れることになったが、コンディションを維持できれば大きな戦力となる。
コート内外でトラブルを起こすこともあるが、チームの勝利のために身を削ってでも働く気概を持つ選手である。ハートのこもったプレーはニックスのファンにも愛されるはずだ。ニューヨークは彼の地元であり、一足先に移籍したローズは親友である。心機一転、ノアの復活を期待する声は多い。
ジェニングスは、昨シーズン開幕をピストンズで迎え、シーズン途中のトレードでマジックに移籍。ルーキーイヤーの2009-10シーズンには1試合55得点をマークするなど、爆発的なオフェンスが持ち味の選手として知られている。一昨年に左アキレス腱を断裂する重傷を負ったが、復帰後はシックスマンとしての役割も受け入れ、年齢とともにロールプレーヤーとしても才能を開花させつつある。
リーは、キャリア8年のベテランで、マジック、ネッツ、ロケッツ、セルティックス、グリズリーズ、ホーネッツと渡り歩いてきた。1年目の2009年にはマジックのNBAファイナル進出に貢献。ファイナルでは、コービー・ブライアントを中心としたレイカーズに敗れたが、そのバスケットボールIQの高さから、所属した6チームどこでも重宝されてきた。
カーメロ・アンソニー、ローズ、クリスタプス・ポルジンギスという中心選手を支えるプレーヤーが必要と見られていたニックス。今回の3選手はそのニーズに合った補強であり、ヘッドコーチのジェフ・ホーナセックが好むアップテンポなスタイルを遂行できるプレーヤーでもある。ニックスのロスターは固まりつつある。