マティアス・カルファニ

豊富な運動量と神出鬼没のスティール、オールラウンドな活躍

川崎ブレイブサンダースは今日、昨夏に加入したマティアス・カルファニとの契約継続を発表した。

カルファニはウルグアイ出身、28歳のパワーフォワード。フットワークとリーチの長さ、バスケットIQを生かしたオールラウンドなプレーを持ち味とし、特にディフェンスでは粘り強く動いてノーマークを作らせないとともに、相手の一瞬の隙を見逃さずにボールを奪い取る能力が高く、そこからオフェンスに転じるスピードも早いことで、佐藤賢次ヘッドコーチの下で生まれ変わった川崎のダイナミックなバスケットを象徴するプレーヤーだ。

新加入ながら開幕からチームを引っ張り、23試合に出場。この間のチーム成績は20勝3敗とまさに破竹の勢いだった。ところが12月下旬の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦、鋭い出足でダブルチームに行った際に膝を強打。右膝靭帯の損傷で、そのままシーズン終了となってしまった。

カルファニが抜けた後の川崎は11勝6敗と勢いを落とした。時期を同じくして篠山竜青が戦線離脱したことも痛手だったが、カルファニの不在は非常に大きかった。

カルファニの2019-20シーズンは23試合の出場で、10.6得点、5.1リバウンド、2.7アシスト、2.0スティール、0.9ブロック。23.9分とローテーションを守りプレータイムが伸びなかった中で、各スタッツで上々の結果を残している。

来日1年目で大ケガを負い、新型コロナウイルスの影響もあったが、契約延長が決定。クラブからのリリースで「今年は優勝する大きなチャンスがあると思っています。来シーズンはいろんな困難があるかもしれませんが、みんなで一丸になりプレーし戦い続けれ
ばみんなで優勝を勝ち取れると思います」と語るとともに、「いつもサポート、メッセージ、愛情をくださってありがとうございます」とファンにメッセージを送っている。

佐藤ヘッドコーチは来シーズンを「チャンピオンという忘れ物を取りに行く挑戦」と位置付けている。そのために大きな意味を持つインサイドの主力は、ニック・ファジーカス、ジョーダン・ヒース、そしてカルファニと変わらぬ顔ぶれとなった。