『前科者』パチューリアの卑劣な行為に批判殺到
2月24日にオラクル・アリーナで行われたサンダーvsウォリアーズの一戦は、ウォリアーズが徹底したディフェンスでサンダーを封じ、112-80で圧勝した。
しかし、ウォリアーズの大勝利よりもザザ・パチューリアの『行為』に批判が殺到する後味の悪い事態となった。第3クォーター残り2分20秒、ラッセル・ウェストブルックがレイアップをミスした後、ウェストブルックの背後にいたパチューリアは、不自然な形でウェストブルックの左ヒザに全体重をかけるように倒れた。
パチューリアはウェストブルックの脚にもつれるような素振りもなく、相手にケガを負わせようとする悪質な行為と受け取られても仕方がない。幸いウェストブルックの左ヒザにダメージは見られなかったものの、アンスポーツマンライクファウルと判定されて然るべきシーンだ。
Paul George calling it like he sees it with Zaza. pic.twitter.com/qybw7LNBHI
— ESPN (@espn) 2018年2月25日
試合後のウェストブルックは怒りが収まらない。「明らかに故意にやったもの。アイツは俺の脚に乗ってきた。ケガをさせようとしたんだ」とコメント。記者からパチューリアがダーティープレーヤーかと思うかと聞かれると、「そうだ」と即答した。
サンダーのポール・ジョージもウェストブルックの意見に同意。「ザザが過去にやってきたことはみんな分かっている。誰も彼を押していない。自分から狙って倒れたんだ。彼は何人もの選手をケガさせている」と語った。
パチューリアの行為には、セルティックスのカイリー・アービングも黙っていられず、『ballgod』がInstagramに投稿した問題の動画のコメント欄に「リーグは彼の行為に目を向けるべき。これは酷過ぎる!!」と書き込んだ。
ジョージの指摘にもあった通り、パチューリアは今回のような行為を何度も繰り返している。スパーズと対戦した昨シーズンのプレーオフ西カンファレンス決勝第1戦でも、3ポイントシュートを放ったカワイ・レナードの着地点に足が入れる悪質なプレーがあった。パチューリアの足に乗り、バランスを崩したレナードは足首を負傷。結局プレーを続けられず、その後の全試合を欠場した。故意かどうかは判断できないが、状況証拠で言えば『クロ』。それが何度も起きるのだから、今回即座にウェストブルック以外の選手が非難するのも当然だ。
これまではリーグもパチューリアを黙認してきたが、ここまで悪質な行為が続けば黙っているわけにもいかなくなる。『プレーヤーズ・ファースト』を他ならぬプレーヤーが破るのだから、このマナー違反、モラルのなさは糾弾されるべきだ。ウェストブルックは大事に至らなかったがレナードのケガは重かった。被害者をこれ以上出さないためにも、厳重なペナルティを科すなどの対策は必要だ。