富山での2年間は「挑戦の連続、やりがいのあるもの」
富山グラウジーズは今日、2シーズンに渡りヘッドコーチを務めたドナルド・ベックが契約満了に伴い退団することを発表した。
ベックはNBL時代のトヨタ自動車アルバルクを指揮した後、女子へと活動の場を移してトヨタ自動車アンテロープスのヘッドコーチを務めた。富山では2018年夏から2シーズン指揮を執り、昨シーズンには32勝28敗の成績を残し、チームをチャンピオンシップ初進出へと導いている。今シーズンは17勝24敗と負け越したが、新型コロナウイルスの感染拡大による中断の時点で中地区2位のシーホース三河とは1ゲーム差。チャンピオンシップ進出の可能性は十分に残していた。
男女のトヨタとは違い資金力に恵まれているわけではない富山でも、ベックは個性的な選手たちの特徴を上手く組み合わせ、主力選手がケガをするアクシデントにもすぐに対応し、勝ちを積み上げていった。また今シーズンは大塚裕土の抜けた2番ポジションにルーキーの前田悟を起用し、新人王を受賞するにまで成長させている。
ベックはクラブを通じて以下のコメントを発表している。「私がここで送った2シーズンは挑戦の連続で、やりがいのあるものでした。Bリーグでの初めてのチャンピオンシップ進出を決めることのできたチームの一員であった事をとても誇りに思いますし、この成功を基盤として成長していくことを楽しみにしていました。このチームが素晴らしい未来、成功するチームとして成長を続けていくことを、私は確信しています」