大河正明

「まだ体力があるうちに若い人にバトンタッチすべき」

今日、Bリーグはオンラインでの会見を行い、大河正明チェアマン(代表理事CEO)が6月30日付けで辞任し、後任のチェアマンとして千葉ジェッツの代表取締役会長、島田慎二が後任のチェアマンになることを発表した。6月10日のBリーグ臨時総会での合意を得た上で正式決定となる。また島田は日本バスケットボール協会の副会長にも就任する見込み。

昨夏に大河チェアマンは『B.LEAGUE BEYOND 2020-超えて 未来へ-』という中長期の方針を発表している。そこで示されたフェイズ1が2020年まで。2026年にはエクスパンション型リーグへの移行、クラブライセンス基準の引き上げ、昇降格制度の変更を含めたフェイズ3が設定されている。その審査が始まるのが2024年となる。

「もともとチェアマンには任期があるので、2026年に私が不在となるのであれば、フェイズ2は若い人に引き継ぐのが適切だろうと考えました。この仕事は1年1年が勝負。毎日毎日、100メートル走のように長距離を走るものですから、まだ体力があるうちに若い人にバトンタッチすべき」と大河チェアマンは説明する。

また、大河チェアマンは後任人事について「スポーツ界を長く見てきた私の思いとして、長期政権は権力が集中したり忖度が合ったり、ガバナンス的に良くないと思っていた」として、野宮拓弁護士を委員長とするワーキンググループに一任。自身は一切関与しなかった。

ワーキンググループは当初、外部からBリーグに興味、関心があると思われる数名の候補者をリストアップしたが、そのタイミングで新型コロナウイルスの影響が大きくなり、リーグ戦が中断するような事態を受けて、バスケットボールのレギュレーションに精通していない外部経営者では難しいと方向性を転換。その中で要件を満たしていたのが島田であり、千葉ジェッツの代表取締役会長も6月30日をもって退任することが確認されたため、後任に相応しいと結論を出した。

大河チェアマンは後任候補について「島田さんは強い信念とリーダーシップを持った経営者。bjリーグ、NBLも含めてBリーグのリーディングクラブを先頭を切って走ってこられた。現場の実績、バイタリティは十分です。私はどちらかと言うとバランス型ですが、島田さんのバイタリティで『BREAK THE BORDER』してもらいたい」と期待を語った。

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