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加入が決まったグリフィン不在でもキャブズに勝利

前日のブレイク・グリフィンの獲得に続き、またもピストンズが話題の中心になった。ウィザーズのジョン・ウォールがひざの故障で戦線離脱したことを受け、代役としてオールスターゲームに出場することが決まり、さらにキャバリアーズに勝利したのだ。

不動のセンターであるドラモンドにとっては2016年に続く2度目のオールスターゲーム出場。今シーズンはキャリア最高の働きを見せており、代替出場ではあっても順当な選出と言える。1試合平均15.1リバウンドはリーグトップの数字。また3.8アシストとこちらも素晴らしい数字を残している。さらには分かりやすい弱点だったフリースロー成功率は、昨シーズンまでの通算38.0%という破滅的な数字から62.5%と改善している。

パワーフォワードのグリフィンと組むフロントコートはリーグ屈指の強さで、さらに華のあるものとなるだろう。ここまでチームは22勝26敗でプレーオフ進出当落選上を行き来していたが、グリフィン加入が決まった翌日の30日にはキャバリアーズ相手にほとんどの時間でリードする完勝を収めた。キャブズは絶不調、ケビン・ラブのケガもあって実力を発揮できたとは言いがたいが、また準備の整わないグリフィンが不在だったにもかかわらずピストンズは勝利した。

ドラモンドはキャブズ相手に21得点22リバウンドと大暴れ。特に試合序盤、ボールハンドリングに自信のあるアイザイア・トーマスから2度のスティールに成功。同じセンターのトリスタン・トンプソンが狙ったジャンプシュートを余力十分のブロックで叩き落すなど、リーグ屈指の守備力を披露。強敵相手の試合で流れを引き寄せる大役を担った。

試合前のコートでオールスター出場の喜びをレポーターに聞かれていた時、レブロン・ジェームズがおどけて割り込み、『チーム・レブロン』への加入を歓迎したが、今のキャブズの状況を考えればそんな余裕はなかった。しかもケビン・ラブはこの試合で左手の指を骨折し、約2カ月の離脱になる見込み。こちらもオールスターを欠場することになる。

好調のドラモンドに、新たなスターとしてグリフィンが加わるピストンズはこのまま波に乗れるのか。ラブを欠くキャブズがどう立て直しのきっかけをつかむのかとともに注目だ。