「最近は良くなってきたがシュートの弾道がまだ低い」
NBAウィザーズの指揮官スコット・ブルックスがFacebookライブでのインタビューに応じた。
まず初めに、八村塁を指名したきっかけとなったトミー・シェパードGMへの信頼を語った。「トミーを尊敬している。彼は常に世界中を飛び回って、有望選手を探し出そうとしている。彼のスタッフも素晴らしい。彼が『試合や練習で千回以上見ているから大丈夫』と言ったから、塁を全体9位で指名したんだ」
そして、八村についての印象を聞かれたブルックスヘッドコーチは「素晴らしい活躍をしている」と、高評価を下した。
「ルーキーながらすごく安定している。キャンプが始まった時、彼はスタメンではなかったが、自分のパフォーマンスでスタメンを勝ち取った。素晴らしい1年目を送っている。ケガで離脱した時も復帰早々に活躍した。とても安定しているし、NBAで長いキャリアを送れると思っている」
また、ブルックスヘッドコーチはポジションレスが進むNBAにおいて、八村のオールラウンド性も高く評価している。
「選手をいろいろ動かしたいと思っていて、いずれは全選手が複数のポジションをできるようになってほしい。塁は2番から5番までできると思っている」
このように八村への称賛が続いたが、3ポイントシュートについては「向上しなければいけない」と指摘した。
「塁のシュートレンジは17から19フィートで、3ポイントシュートはまだまだだ。最近は良くなってきたがシュートの弾道がまだ低い。もう少しアーチをつけられれば、いずれは成功率を30%台後半から40%台前半まで乗せられると思う」
今シーズンの八村は出場した41試合すべてに先発し、平均29.7分のプレータイムで13.4得点、6.0リバウンド、1.7アシストを記録。フィールドゴール成功率も47.8%と高く、ルーキーとしては上々の数字だ。しかし、3ポイントシュート成功率は27.4%と低く、また打てる場面で躊躇するシーンも見られていた。
一朝一夕で3ポイントシュートが向上することは難しいが、シュートレンジが広がった分だけプレーの幅が広がることは間違いない。ジョン・ウォールが復帰し、2シーズン目を迎える八村のウィザーズに今後も注目だ。