「このチャレンジは楽しみなものになる」
NBAで2度の優勝を経験したスペイン出身のパウ・ガソルは、今年の7月に40歳の誕生日を迎える。
ガソルはケガにより昨年の3月以降、公式戦に出場していない。当初の予定では2020年の東京オリンピックまでに復帰し、スペイン代表として5回目のオリンピック出場を果たして現役を引退するつもりでいた。しかし新型コロナウイルスの世界的大流行により、東京オリンピックの開催は1年延期され、2021年に行うことが決まった。
ガソルは『Olympic Channel』のインタビューで「世界がこういう状況になる前は、しっかりとコンディションを整えて、40歳の夏に東京で5回目のオリンピックに出場できればと思っていた」と現在の心境を語った。
「しかし状況が変わってしまった。2021年のオリンピックで母国の力になるためには、それまでに公式戦でしっかりプレーする必要がある。たしかに身体を回復させる時間が増えたのは悪いことではない。でもね、僕は2021年の夏には41歳になるんだ。目の前の試練や気持ちに左右されるタイプだから、このチャレンジは楽しみなものになる。もちろん今でも5回目のオリンピックを最後にしたいという気持ちはある」
ガソルの希望通りに事が運べば、これ以上ない形で現役生活に終止符を打つことができる。「完璧な引退の形があるかどうかは分からない。オリンピックでメダル、特に金メダルを獲得できて終われたら最高だろうね。ただ、もしプレーできないとしても、おかげさまで素晴らしいキャリアを送れたからオリンピック出場に関係なく満足すると思うよ」
ガソルがリハビリとトレーニングを続けながら、今後についてどういう結論を下すのか、その時を待ちたい。