B1ライセンスを取得できれば、信州と広島がB1昇格
Bリーグは今日、Webで開催した理事会において2020-21シーズンの大会方式を決定した。新型コロナウイルスの影響が今後どうなるか分からないリスクも考慮しつつ、10月開幕を前提とした内容が発表されている。
B1、B2ともに東西2地区となり、60試合のレギュラーシーズンを戦う。B1の優勝を争うチャンピオンシップ、B2のプレーオフはいずれも各地区の上位3チームとワイルドカードの2チーム、計8チームが参加する。一方で昇降格を争うポストシーズンについては、2021-22シーズンのB1とB2のチーム数、昇降格チーム数が未定のためまだ議論が続いている。
B1はこれまでの18から20へとチーム数が増加する。B2で勝率上位の2チーム、信州ブレイブウォリアーズと広島ドラゴンフライズ(ともに40勝7敗)がB1ライセンスを取得して昇格すると仮定すると、地区分けは以下となりそうだ。
B1東地区
北海道、秋田、宇都宮、千葉、A東京、SR渋谷、川崎、横浜、新潟、富山
B1西地区
信州、三遠、三河、名古屋D、滋賀、京都、大阪、広島、島根、琉球
新シーズンが無事に開幕できるかどうかも現状では分からないが、10月開幕を実現するには8月前半、遅くとも1カ月前には決定する必要がある。大河正明チェアマンは「刻々と様子が変わるので、その時の政府であったり自治体の判断があります。今、こういう条件で開幕できる、というのはありません。今後の動向を見極めながら、その時点で最善と思われることを考えるしかない」と話す。
また、今シーズンが中止となったことでの各クラブの経営について、大河チェアマンはこう語る。「(決算の多い)6月は乗り切れると見ている。問題は来季のスポンサー料がシーズン初めに入るが、10月に試合ができなかった場合にチケット収入がないので危惧している。リーグが資金調達をすることで、少し資金に余裕を持たせる。リーグ本体、クラブの借り入れを検討して、資金的なリスク管理をしていく」
Bリーグが描くシナリオとしては、すべてのクラブが経営的な危機を乗り越えることが第一優先。その上で、新シーズンの10月開幕を前に、「チャンピオンシップができなかった分までプレシーズンを」との考えもあるそうだ。オリンピックが延期となったために、夏のスケジュールもぽっかりと空いている。新型コロナウイルスの終息に目処が立てば、この期間を活用できる。しかし、いずれにしても現時点で決められることではない。まだまだ先が読めない状況ではあるが、バスケットボールファンに元気を与える意味でも、新たなシーズンの到来に向けてより良い準備を進めてもらいたい。
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