ヤニス・アデトクンボ

「アリーナのスタッフたちは毎日一緒に働いている仲間」

新型コロナウイルスの影響によりシーズンが中断されたNBAでは、キャバリアーズのケビン・ラブをきっかけに、各チームのスター選手たちが救済に乗り出している。

ラブはキャブズ本拠地で働くスタッフのため、10万ドル(約1000万円)を寄付した。昨シーズンのMVP、バックスのヤニス・アデトクンボも、ラブと同様にホームアリーナのファイサーブ・フォーラムのスタッフに10万ドルを寄付した。

メディアとの電話会見に応じたアデトクンボは、寄付を決めた時の気持ちをこう話している。「ケビン・ラブに続こうと思ったんだ。アリーナのスタッフたちは毎日一緒に働いている仲間だ。シーズンが中断されると聞いた時に、『アリーナのスタッフの仕事はどうなる?』、『家族を食べさせていけるのか?』と思った」

「月給をもらっても、月末までにお金が尽きてしまうスタッフが多い。だからできる限りのことをしたいと思ったんだ。個人的なことを言わせてもらうと、周りに何と思われたって構わない。僕や家族のことをどう思われても関係ない。大事なのはこの局面で、今すぐに助けが必要な人をどうすれば救えるかを考えることだ」

アデトクンボはホームアリーナのスタッフだけではなく、母国ギリシャにも20,000枚のマスクを寄付するなど、支援を続けている。ラブが繋いだNBA選手による救済活動は、この事態が終息するまであらゆる形で続いていくに違いない。