レブロン・ジェームズ

「政府から許可が出たら、元の生活に戻りたい」

新型コロナウイルスの影響により、NBAは3月11日から2019-20シーズンを中断している。

レイカーズのレブロン・ジェームズは他のNBA選手と同様に、人命を優先したリーグの判断を支持している。シーズン中断後、メディアの取材に初めて『Zoom』を使って応じたレブロンが「今は不自然」と現在の心境を語った。

「今までに一度もなかった事態だ。皆さんの中には僕よりも年上の方もいるだろうけど、この状況は全員が未経験だ。その日その日に出てくる情報を得て、対応する感じになっている」

シーズン中断後、リーグは6月に再開し8月にNBAファイナル開催というプランを検討しているとの噂が流れた。ラスベガスに30チームを集める『セントラル開催』という噂も出たが、アメリカの感染者数は日に日に増え、死者は1万人を超えるなど終息する気配は全くない。まだリーグは今後に関して結論を出していないものの、シーズン終了の可能性も噂されるようになった。

レブロンはシーズン終了という判断が下されても理解できるとしつつ「やりきった感はない」と今の気持ちを率直に語った。

「兄弟のようなチームメートと一緒に戦えたことには満足すると思う。遠征でのことや、負けた試合、勝った試合など、今シーズン経験したことを振り返るだろうね。コート上でのアップダウンだけではなく、コート外での出来事も含めて、レイカーファン、選手、コーチングスタッフ、球団として乗り越えてきたことを思い出すはずさ。ただ、シーズン終了となるとやり切った感はない。もちろん今シーズン中に達成したことを誇りに思うけど。短いシーズンで自分たちがやったことを振り返ることになる」

レブロンはシーズン中断後も相棒のアンソニー・デイビスやヘッドコーチのフランク・ボーゲルと頻繁に連絡を取りながら、自宅、そして練習施設がある友人の家に行ってトレーニングを続けているという。

「敷地内に練習施設を持っている友人がいるんだ。彼らが清掃をしてくれて練習施設にいるのは自分と息子だけ、という状態でやらせてもらっている」

レイカーズは中断までに49勝14敗(西カンファレンス首位)という戦績を残し、2012-13シーズン以来のプレーオフ進出を決めていただけに、シーズン再開を望む気持ちは強いはずだ。

それでも彼が「政府から許可が出たら、元の生活に戻りたい」と話したように、今はまず元通りの日常が戻ってくることを願うばかりだ。