史上初のプレーオフ兄弟対決を見守ったカリー家の苦悩と本音「セスに勝たせたかった」

史上初のプレーオフ兄弟対決を見守ったカリー家の苦悩と本音「セスに勝たせたかった」

2020/03/25

ステフィン・カリー

両親は特製ジャージを着て応援

2018-19シーズンのプレーオフ、西カンファレンス・ファイナルでは、NBA史上初の兄弟対決が実現した。

ウォリアーズのステフィン・カリーと当時ブレイザーズに所属したセス・カリーは、ファイナル進出をかけて激突し、シリーズはウォリアーズがスウィープでブレイザーズを撃破して、5年連続のファイナル進出を決めた。

当時、カリー兄弟と同じぐらい注目を集めていたのが2人の両親だ。元NBA選手のデル・カリーと妻のソニアは、ステフとセスのジャージを縫い合わせた特製ジャージを着用して、会場で息子たちの戦いを見守った。勝者と敗者が必ず生まれるシリーズ終了後、デルとソニアは「全然楽しめなかった」と、NBA選手の親としての苦悩を語った。

あれから約1年、カリー夫妻は自身のポッドキャスト番組にクレイ・トンプソンの父、マイカル・トンプソンを招いた。3人は兄弟対決を振り返り、メディアに語らなかった本音を明かした。

トンプソンは「あのシリーズ中、2人のことが気になっていたんだ」と話すと、こう続けた。「君たちは特製ジャージを着て応援したり、複雑な心境だっただろうね。もし私がカリー兄弟の親だったら、セスに勝たせたかったかな。ステフはすでに優勝しているからね」

するとデルも「メディアには本音を言わなかったけど、私たちも同じように考えていたよ(笑)。それでもどちらかが敗者になると分かっている試合を見るのは、楽しいものではなかった」と答えた。

母ソニアもシリーズ中を「とてもつらかった」と振り返る。「必ずどちらかのチームの応援をしないといけない。ただ、ステフもつらかったと思うわ。ステフの方が私たちが客席から声援を送る姿に見慣れているから、ブレイザーズ側の客席に座っている私たちを見て、不思議そうな顔をしていた。いつもだったらステフはグッドプレーをしたら、私たちの方を向いて一緒に盛り上がるんだけど、さすがウォリアーズの選手がブレイザーズの客席を向いてガッツポーズするわけにはいかないもの(笑)」

2019年5月のシリーズは、カリー家にとって一生の記念になった。もし再びプレーオフで兄弟対決が実現したとしても、デル&ソニア夫妻は、また同じように悩み、苦しむに違いない。

RECOMMEND