構成=鈴木健一郎 写真=野口岳彦 制作協力=三井不動産
笑顔が絶えない『百花繚乱』のオールスターに
2017年12月16日、東京の大田区総合体育館。気持ちの良い青空が広がる、まさにオールスター日和となった。
入場ゲートには各チームのマスコットが集結し、ウェルカムハイタッチで来場者をお出迎え。
『Wリーグレジェンドチャレンジマッチ』には今年の全中優勝チーム、春日部市立豊野中が登場。WリーグOGに地元の羽田ヴィッキーズから助っ人を加えたレジェンドチームと対戦した。
3Pコンテストでライバルに「プレッシャーをかけます!」と宣言した三好南穂(トヨタ)。決勝ラウンドで高得点を残すも優勝には1点足りなかった。
得点が2倍の『マネーボール』を高確率で沈めた山本千夏(富士通)が3Pコンテストを制した。これで3連覇となった山本は、この後のオールスターゲームでも両チーム最多の6本の3Pを決めた。
スキルズチャレンジコンテストでは大神雄子(トヨタ)と吉田亜沙美(JX-ENEOS)が対決。途中でパス交換をするなど愉快なマッチアップとなった。
スキルズチャレンジコンテストの決勝で対戦したのは本川紗奈生(シャンソン)と水島沙紀(トヨタ)。本川がスピードで勝り、3連覇を達成。「来年もチャンスがあれば4連覇を狙う」と宣言した。
オールスターの試合前にはコートに入場する選手たちとハイタッチができる子供向けイベント『ハイファイブキッズ』を実施。子供たちにとっては最高の思い出になったに違いない。ⓒWJBL
試合前には各選手がサインボールを投げ入れた。観客はお目当ての選手に猛アピールし、大いに盛り上がった。
昨年大会のMVPである髙田真希(デンソー)はケガでプレーできなかったが、盛んに客席を煽って盛り上げチームWESTに貢献した。
チームEASTのベンチも負けてはいない。中央で大笑いする大崎佑圭(JX-ENEOS)を筆頭に、笑顔が絶えなかった。
初選出の八木香澄(日立)と昨年に続き2回目の参加となった井上愛(新潟)。笑顔の全力プレーで試合を盛り上げた。
大田区総合体育館に集まった観客は2985人。選手たちと同様にオールスターという『夢の舞台』を存分に楽しんだ。
ハーフタイムには『東京ガールズコレクション』とのコラボイベントを実施。コートにランウェイを作り、国内トップモデルと選手が『夢の共演』を果たした。
ランウェイでポーズを決める髙田。どの選手も慣れない経験のはずだが、背が高くスタイルが良いのでバッチリと決まっていた。
渡嘉敷来夢(JX-ENEOS)もスタイルを決めてランウェイに登場。Tシャツバズーカを観客席に打ち込んだ。
チームEASTは後半開始前にベンチで記念撮影。
和やかなムードで試合は進んだが、選手たちはそれぞれ自慢のスキルを披露。吉田のクロスオーバーには会場が沸いた。
川原ゆい(トヨタ紡織)はTwitter投票での初出場。3Pコンテストにも参加してオールスターを満喫した。
地元ファンの声援を受けた瀬崎理奈(羽田)は、無得点ながら華麗なパスをさばき4アシストを記録した。
前半を53-32としたチームEASTがリードを保ち、101-82で勝利。チームWESTは第4クォーターに『本気モード』で逆襲するも及ばなかった。
いろいろと仕込みが充実していたチームWEST。MIPに大神雄子が選ばれると、サプライズで準備した『大神のお面』をかぶり、大神と観客を大笑いさせた。
MVPに選ばれたのは得点でもリバウンドでもゲームハイの22得点11リバウンドを記録した渡嘉敷来夢。オールスターのコートでも、やはり抜群の存在感があった。ⓒWJBL
キャプテン大神を中心に「チームで戦う」を体現したチームWEST。試合には負けたが、より楽しんだのはこちらだったかもしれない。
チームEASTはWリーグ公式テーマソングを会場で初披露した『J☆Dee'Z』と記念撮影。