写真=Getty Images

メキシコシティでかつてのチームメートと再会

血栓症によりドクターからプレー再開のGOサインが出ず、現役復帰の道が閉ざされているクリス・ボッシュ。今夏ヒートから解雇され、現在はフリーエージェントの状態が続いている。

医学的見解によれば、血栓を溶かす血液稀釈剤を投与しながら激しい接触を有するNBAの試合に出場するのは、出血をした場合に止血ができないリスクがあり、許可が下りない。それでもボッシュは復帰の道を閉ざしてはおらず、練習を続けている。

その一方で家族との時間を満喫しているボッシュが、12月9日にメキシコシティーで行なわれたヒートvsネッツに招待され、ヘッドコーチのエリック・スポールストラ、元チームメートたちと再会を果たした。

試合後には、インタビューを受けるジャスティス・ウィンズロウの視界に入って邪魔をするお茶目な一面も見せた。

試合後の会見でボッシュについて聞かれたスポールストラは、「元気そうで良かった。もっとチームの試合を見に来てもらいたい」とコメント。ボッシュ本人は先日『NBA TV』の番組に出演した際に「コーチへの転身は考えていない」と語りつつ、今後の活動についてはこう語っている。

「チームとの練習、試合分析、若い選手への指導などには興味がある。僕が大きな情熱を注げることだ」

現在も良好な関係を築いているヒートでなら、ボッシュの希望も叶うかもしれない。選手としての道を続けるのが事実上不可能な今、多彩な技術、2連覇を達成した勝者のメンタリティを若い選手に伝える役割こそ、適任なのではないだろうか。