八村塁

カーメロに前半だけで20得点を許す

トレイルブレイザーズのホームに乗り込んだウィザーズは、先発した4選手に20得点超えを許す完敗を喫した。

果敢にリングにアタックする八村塁だったが、ドライブでカーメロ・アンソニーを抜き去るも、ゴール下に待ち受けるハッサン・ホワイトサイドに連続でブロックショットを浴びる。それでもアグレッシブな姿勢は崩さず、開始5分にはホワイトサイド越しにフローターシュートを決めて一矢報いた。

だが、ディフェンスではアンソニーとホワイトサイドを止められない。カーメロのシグネイチャームーブとも言えるポストプレーに対し、腰を落としてシュートフェイクを我慢し、最後までシュートチェックに行くがボールはリングを次々と通過していった。また、スイッチしてホワイトサイドにつくと、高さとパワーの前になすすべなくゴール下の得点を許した。

第2クォーターにはハンドオフに行くと見せかけ、カーメロをドライブでかわしての豪快なリバースダンク、さらにブラッドリー・ビールのダンクをアシストし、ダービス・ベルターンズとの合わせから再びダンクを決めるなど、好プレーもいくつか見せている。

だが後半に入り、再びホワイトサイドにブロックショットを浴びた八村は持ち味を出せなくなる。ブラッドリー・ビールも笛が鳴らず徐々に集中力を欠き、チームは失速。デイミアン・リラードに遠距離3ポイントシュートを決められて20点のビハインドを背負い、104-125の完敗を喫した。

八村は29分間の出場で11得点4アシスト1スティールを記録。カーメロやホワイトサイド、CJ・マッカラムなど、タイプの違うトッププレイヤーとマッチアップしたが、止めることができなかった。

それでも八村のディフェンスは総じて悪くなく、それを上回ったカーメロやホワイトサイドを褒めるべきだろう。こうした経験を積み重ね、あと一歩、あと一瞬の間合いを覚えてリベンジしてほしい。