Bリーグ第10節の『BEST of TOUGH SHOT Weekly TOP5 presented by G-SHOCK』が発表された。選出された5つの得点シーンを振り返る。

第5位 熊谷尚也(大阪vs西宮)
西宮の一瞬の隙を突いた熊谷のアリウープ。5人全員がディフェンスに戻った西宮。ゴール付近に熊谷がいるも、ボールを運ぶ木下博之がまだハーフコートラインにいることで警戒を解いていた。だが木下はその隙をついてロングパスを送り、熊谷は豪快にアリウープを決めた。熊谷の身体能力の高さがなせるアリウープだが、木下のスピードと高さをコントロールした、これ以上ない正確無比なパスにも注目だ。

第4位 比江島慎(三河vsA東京)
桜木ジェイアールのスクリーンと緩急を巧みに使い、マークにつく馬場雄大を抜き去りリングへアタックする比江島。細かい左右のステップで竹内譲次に的を絞らせず、ダブルクラッチ気味に放ったシュートがリングに吸い込まれた。日本代表のチームメート2人を相手に全く臆することなく攻めかかり、身体を預けることでファウルを誘いつつ、リングを見ることなく感覚だけで決めきった文字通りのタフショット。

第3位 田中大貴(三河vsA東京)
同点で迎えた第4クォーター残り30秒の場面。A東京はダニエル・オルトンとの1on1の状況を作り出した田中にボールを託す。スピードのミスマッチという状況、ゆったりとしたリズムから一気に加速した田中はオルトンを抜き去り、ブロックショットを警戒しリバースレイアップを沈めた。このゴールが決勝点となり、三河の連勝を16で止めた。ウイークサイドを抜くことで比江島にヘルプさせず、しっかりリバースに持っていく冷静さはさすがエースといったところ。

第2位 高橋耕陽(富山vs滋賀)
滋賀の2点リードで迎えた第4クォーター残り41秒の場面。滋賀はオマール・サムハンのブロックショットでゴールを死守し、そのこぼれ球を拾った並里成が力強くボールをプッシュする。高橋が追いかけて2対1の状況を作り出し、3点プレーとなるバスケット・カウントを決めて勝負を決めた。高橋はこの前のポゼッションでも速攻から逆転の3ポイントシュートを沈めており、勝負どころの約1分間で6得点を挙げて89-84の勝利に貢献した。

第1位 ロバート・サクレ(川崎vsSR渋谷)
第4クォーター残り10秒、SR渋谷の2点ビハインドという場面。辻直人が2本目のフリースローを落としたことで、逆転のチャンスがやって来た。ベンドラメ礼生がサクレのスクリーンからリングにアタック。ニック・ファジーカスと藤井祐眞を引きつけ、外に開いたサクレへパスを送る。ノーマークで放った3ポイントシュートがネットを揺らし、逆転勝利を挙げた。サクレはここまでの18試合で3本中1本成功と3ポイントシュートを打つ機会自体が少なかったが、この最終盤で決めきるメンタルはさすが元NBA経験者というところだ。

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